2019年11月15日

『福家警部補の挨拶』 大倉崇裕

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)
福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)
7〜11日。

冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、
その後捜査担当の福家警部補がいかにして
事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。
本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、
退職後は大学講師に転じた元科警研主任が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、
二女優の長きにわたる冷戦がオーディションを機に火を噴く「愛情のシナリオ」、
経営不振で大手に乗っ取られる寸前の酒造会社社長が犯す矜恃の殺人「月の雫」、以上四編を収録。
刑事コロンボをこよなく愛する著者が渾身の力を注ぐ第一集。
(Amazon「内容紹介」)

Amazonのプライムリーディング。
初読みの作家さんで
前から読んでみたかったからちょうど良かった。

最初から犯人が分かるので
ちょっと古畑任三郎を思い出す。
でもちょっと福家警部補のキャラがイラッと。
なんでかな〜?

一番面白かったのは、「愛情のシナリオ」かな。
この話の動機が一番分かったというか。

福家警部補が、じわじわと犯人を追い詰めていく。
その姿は、爽快というより不気味。
能力も高いんだな〜。

この後もシリーズは続いているけど、
おそらく面白くなっていくんだろうけど、
読むかは微妙。

まあ面白かったけど、私には合わなかったかな。
posted by くりきんとん99 at 05:26| Comment(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月11日

『剣客商売六 新妻』 池波正太郎

剣客商売 六 新妻 (新潮文庫)
剣客商売 六 新妻 (新潮文庫)
4〜6日。

秋山大治郎のことを思いながら
夕暮れの根岸の里を歩んでいた佐々木三冬は、
背中を斬られて逃げてきた女に小さな品物を託される。
それが密貿易に係わるものだったため、
三冬はその一味から狙われ、捕らわれて地下蔵に押し込められる。
鬼神のごとくなって探し回った大治郎が
奇蹟的に三冬を救出すると、父・田沼意次は、
いきなり三冬を嫁にもらってくれと頼むのだった。
(Amazon「内容紹介」)

ふんふん、ほぼドラマがこの通りだったわ。
でも案外早くに一緒になったわね〜。
ドラマは終盤だもんね。

ドラマとの違いは、やっぱり原作の方が、
それぞれの心情がわかることかな。

相変わらず、小兵衛も格好いいし、
だんだんと大治郎もしっかりしてきたし。
三冬との事も収まるところに収まったし。

これからがますます楽しみだわ。
posted by くりきんとん99 at 09:05| Comment(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月05日

『千年鬼』 西條奈加

千年鬼 (徳間文庫)
千年鬼 (徳間文庫)
3〜4日。

友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、
心に“鬼の芽”を生じさせてしまった。
小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる“鬼の芽”
―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、
好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、
行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、
凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、
田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女―を集める千年の旅を始めた。
(「BOOK」データベースより)

読みやすくあっという間の読了。

最初はこの小鬼が3人の男の子になっていて
ちょっと可愛いなあくらいに思っていた。
なんか訳があって鬼の芽を集めているらしいと
思いながら読んでいたら、
とんでもない理由から千年も集めていたなんて。

そしてその少女、民を救うために
自分の命を削りながら鬼の芽を集めるために
千年もの間、民を探し続ける小鬼。

優しいんだけど切ない物語。
ラストは悲しい。
でもまた千年後、二人はきっと出会えるに違いない。
posted by くりきんとん99 at 05:35| Comment(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月04日

『剣客商売五 白い鬼』 

剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)
剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)
〜3日。

秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、
江戸市中の三か所で女が殺され、陰所と左の乳房が抉られていた事件。
二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の正体を、
復讐の念に燃えた小兵衛が追う「白い鬼」。
試合に負けたらその相手の嫁になるという
佐々木三冬の話にうろたえる大治郎を描く「三冬の縁談」。
(「BOOK」データベースより)

この2つの話以外にもあり、
割と小兵衛より大治郎の方が
活躍していて大治郎の成長が感じられる今作。

でも「三冬の縁談」がそんな大治郎の
成長をみんな持ってっちゃったって感じ。

ようやく気がついんだんだな〜。
今後がとても楽しみになっちゃうな〜。

だけどもっともっと小兵衛に活躍してほしい。
posted by くりきんとん99 at 12:31| Comment(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月02日

『コイコワレ』 乾ルカ

コイコワレ (単行本)
コイコワレ (単行本)
31〜2日。

太平洋戦争末期。
敗色濃厚の気配の中、東京から東北の田舎へ集団疎開してきた小学生たち。
青い目を持つ美しい少女、六年生の浜野清子もそのひとりだった。
その目の色ゆえか、周りに溶け込めない孤独な彼女が出会ったのが、
捨て子で疎開先の寺の養女、那須野リツ。
野山を駆け巡る少年のような野性を持つリツも、
その生い立ちと負けん気の強さから「山犬」と揶揄される孤独な少女だった。
だが、それは「海」と「山」という絶対に相容れない宿命の出会い。
理由もなくお互いを嫌悪するふたりだが、
ひとりの青年をめぐり、次第に接近してゆく…。
(「BOOK」データベースより)

久々に読む乾さんは、螺旋プロジェクト6作目。

いや〜面白かった。
てっきり一人の青年、健次郎を巡っての恋物語と思いきや、
そうではなく、もっと切ない、
やりきれない話ではあったけど。

やっぱり時代背景がね〜。

清子は、母からお守りを持たされていた。
それは母が作ってくれたもの。
でも赤紙がきてしまった健次郎のために
リツは、そのお守りを清子から盗んでしまう。

その甲斐もなく死んでしまう健次郎。

それを清子のせいだと思い込んだリツは、
清子を滝壺へ突き落とす。

ん〜、面白かった。
憎み合う二人は、どうなるのか。
仲良くなることはあるのか。

でも二人は、そんな中でも成長していく。

最後は悲しい。
だけどその後には、未来がある。
そんな終わり方。

この後の二人がどうなったのか、
幸せになったことを願わずにはいられない。
posted by くりきんとん99 at 19:45| Comment(0) | 乾ルカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする