2021年04月19日

『雲霧仁左衛門 前・後』 池波正太郎

雲霧仁左衛門(前) - 池波正太郎
雲霧仁左衛門(前) - 池波正太郎 雲霧仁左衛門(後) - 池波正太郎
雲霧仁左衛門(後) - 池波正太郎
34・38冊目。
7〜10日。11〜18日。


神出鬼没・変幻自在の怪盗・雲霧仁左衛門。
政争渦巻く八代将軍・吉宗の治世、江戸市中で、
一人の殺傷もなく一万両を盗み出すという離れ業を成し遂げた雲霧一味は、
次の狙いを尾張・名古屋の豪商・松屋吉兵衛方に定める。
雲霧の命により、七化けのお千代は、四年前に妻を亡くした吉兵衛に近づく。
金蔵をめざして、江戸から名古屋へ盗賊一味の影が走り、火付盗賊改方の一団が追う。

尾張・名古屋城下で、五千両余を盗み出し、
一人も負傷することなく逃亡した雲霧一味は、
再び江戸で、数年後の盗みばたらきに備えて暗躍をはじめる。
一方、何度も雲霧一味に煮え湯をのまされた火付盗賊改方と町奉行所は、
一味の探索に執念を燃やし、肉薄する……。
雲霧仁左衛門は、胸に秘めた最後の盗(つと)めばたらきを成し遂げられるか?
稀代の大盗賊・雲霧一代の神出鬼没の大活躍。
(Amazon「内容紹介」)

長かった。
長かったけど面白かった。

前半は、雲霧一門が大活躍。
だから読んでいて気持ちがいい。
そうきたか!
そんなことにまで手を回していたのか!と
関心しきり。

そして後半は、前半で雲霧一門にしてやられた
火付盗賊改の面々が活躍。
今回も雲霧たちに・・・と思いきや、
名古屋でひどい目にあった高瀬の一念で、
雲霧たちを追い詰めていく。

追い詰められていることに気づかない仁左衛門。
一体どうなるのか〜?
最後の大仕事の前の仕事なのに
ページ数が残り少ないけど〜?とヒヤヒヤ。

でも意外な終わり方。
これは、火付盗賊改を応援しながら読んだ方が
面白く読めたのかも?

これは、続きがありそうだけど、
結局、続きはないんだよね。
NHKのドラマでは、話が続いている風だから、
そっちをみて満足するしかないのか?

あ〜〜、もっと読みたかった。
とりあえず、鬼平あたりに手を出してみるか。
posted by くりきんとん99 at 20:29| Comment(0) | 池波正太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月17日

『無事これ貴人』 伊坂幸太郎

無事これ貴人 (小説新潮) (Kindle Single) - 伊坂幸太郎
無事これ貴人 (小説新潮) (Kindle Single) - 伊坂幸太郎
37冊目。
15〜16日。

明らかに遺産目当てで見舞いに訪れた甥を、
「金目のものは全部処分した」と告げて追い返した男は、
目の前の病院の女性スタッフに、涙混じりで唐突に過去を語り出す。
その男を検温するために病室に入ってきた看護師は、
ピンチになると、どこからともなく現れては救ってくれる謎の男が、
実は死んだはずの父なのではないかと疑っていた……。すべてはどこかで繋がっている、のか? 
連鎖が連鎖を呼び、小さな日常の果てに、あり得ない光景が浮かび上がる。
これぞ小説の醍醐味。だからフィクションは面白い。小説新潮2016年3月号掲載。
(Amazon「内容紹介」)

昼休みにiPhoneに入れいてるKindleにて。
さらっと読める短編。
そして伊坂さんらしさを楽しめる。
ぐるっと繋がっている人たち。

その中でもやっぱりピンチになると
助けてもらえる看護師さんの話が印象的。
でもその助けてくれる男性が瀕死になり
救急車を呼んでくれた人。
その人の話もすごかった。

妻に復讐するため、でもその妻がどこにいるか分からず、
復讐を叶えるために物騒な相手に近づき、
その相手を怒らせて妻に復讐を。

これはすごい。

そんないろんな人たちの中に
あの黒澤さんを登場させるのがさすが伊坂さん。
ファン心理を掴んでいるわ〜。
posted by くりきんとん99 at 05:18| Comment(0) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月16日

『ジャイロスコープ』 伊坂幸太郎

ジャイロスコープ(新潮文庫) - 伊坂 幸太郎
ジャイロスコープ(新潮文庫) - 伊坂 幸太郎
36冊目。
〜15日。

助言あり〼(ます)――。
スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。
人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。
バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。
文学的挑戦を孕んだ「ギア」。
洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。
書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。
(Amazon「内容紹介」)

伊坂さんの色々が楽しめる短編集。
結構お気に入りなのは、「一人では無理がある」。
クリスマスプレゼントがもらえない環境にいる
子供たちにサンタに扮して
プレゼントを届ける会社の話。
ある意味、とても夢がある。

バスジャックの「if」も良かったな。
やり直しをさせてくれる。
それもかなりな時間をおいて。

最後の書き下ろし「後ろの声がうるさい」で
この短編集の総まとめ。
そして、いいお話も混ざっていた。
あのセミンゴのことも。

セミンゴ、ちょっと怖かったわ〜。
posted by くりきんとん99 at 05:25| Comment(0) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月11日

『さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや』 坂井希久子

さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや (時代小説文庫) - 坂井希久子
さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや (時代小説文庫) - 坂井希久子
35冊目。
10日。

夏の暑い盛り、往来を歩いていた只次郎は、いきなり倒れた少女を介抱した。
少女の名は、お花。瘦せた体と歳に似あわぬ拙い言葉に、只次郎は虐待を疑うが……。
少女を救うため、奔走する只次郎。一方、結ばれたはずのお妙との仲は、どこかぎこちなくて⁉
やがて、ついにお妙の両親と良人を殺した黒幕と対峙することに……!
只次郎とお妙は過去と今の苦難を乗り越え、幸せを摑むことはできるのか。
温かい林檎煮、納豆、赤鱏の刺身に、心温まる鰹茶漬け。
彩り豊かな料理が心を救う、傑作人情時代小説、最終巻!
(Amazon「内容紹介」)

「雲霧仁左衛門」の前巻読んで、
後巻を読む前にこちらを。

いよいよ最終巻。
あっという間に読み終わった。

読メでは、スッキリしないという
声が多かったけど、ここまで大物が相手だったら、
言い終わり方だったと私は思う。

あとは只次郎が拾ってきた少女、お花。
この少女の登場にはどんな意味があるんだろう?
最終巻と言いながらも、
秋にはこの居酒屋ぜんやで新シリーズが始まるらしいし。
ということは、お妙ととうとう町人になった只次郎と
お花の3人が家族になるってことか?

お花の母、お槇が今後また登場しそうだし。
あの大きな事件と関係なしに
この3人を描きたいのかな〜。
そのために一旦、終わらせた・・・?のかな・・・?

いずれにしてもこの新しい関係の続きを読める。
それを楽しみにしていよう。
posted by くりきんとん99 at 16:09| Comment(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月07日

『魂手形 三島屋変調百物語七之続』 宮部みゆき

魂手形 三島屋変調百物語七之続 - 宮部 みゆき
魂手形 三島屋変調百物語七之続 - 宮部 みゆき
33冊目。
1〜6日。

江戸は神田の三島屋で行われている変わり百物語。
美丈夫の勤番武士は国元の不思議な〈火消し〉の話を、
団子屋の屋台を営む娘は母親の念を、
そして鯔背な老人は木賃宿に泊まったお化けについて、
富次郎に語り捨てる。(Amazon「内容紹介」)

「三島屋シリーズ」7作目。
聞き手は前作から、おちかから富次郎へ。
あら、前からこんなに頼りない感じだったかしら?
でもそこがいいのか〜と思いながら読み進める。

ちょっと怖いけどでも心も温まる。
そんな話が多いこのシリーズ。
今作は、3編。

一番、印象的だったのは、
やっぱり表題作の「魂手形」。
不思議だけど、物悲しい。
怖いけどやっぱり辛い。
でも最後にはちょっと爽快だった気もする。

そして最後に富次郎の前に現れた人ではないもの。
今後、富次郎とおちかにどう関わっていくのか。
怖いわ〜〜。
posted by くりきんとん99 at 19:09| Comment(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする