2016年02月29日

『通い猫アルフィーの奇跡』 レイチェル・ウェルズ

通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS) -
通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS) -
〜28日。

飼い主の老婦人を亡くし、ひとりぼっちになった猫アルフィー。
帰る場所もなく空腹でさまよい続けたすえ、
とある住宅地にたどり着いたアルフィーは、
そこで“通い猫”として生きようと決める。

だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。
世をすねた無職の男に育児疲れの主婦、
デートDV被害者―そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇跡を起こす!?

読メで知ったこの作品。
ちょっと読んでみたいなぁと手にしたけど、
翻訳本のわりにとても読みやすく、
そしてアルフィー目線で書かれているのが面白かった。

アルフィーが苦労して辿り着いた住宅街。
アルフィーは、飼い主が一人だけだと
また何かあったときに大変!と通い猫になることに。
その発想も面白いけど、
アルフィーなりの生きていく知恵、なんだよね。

アルフィーはアルフィーなりに
それぞれの飼い主(?)を思い、
それぞれに尽くす。
その姿が何とも献身的で読んでいてもほほえましい。
ただ、伝わっていないところもあるんだけど、
それがまたほのぼの。

最後にアルフィーがクレアのためにする決断。
それは、大変なものだったけど、
自分自身を危険にさらしてまでクレアを護ろうとする姿に涙。

猫は飼ったことがないけれど、
こんな猫なら一度でいいから飼ってみたいかも?
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2016年02月26日

『風が強く吹いている』 三浦しをん

風が強く吹いている (新潮文庫) -
風が強く吹いている (新潮文庫) -
19日〜25日。

寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、
類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走に出会う。
その走りに引き込まれた清瀬は、
走を下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。

清瀬には「夢と野望」があった。
駅伝の最高峰である箱根駅伝に出て、
自分の追求する走りを見せたい。

その「夢と野望」を「現実」にするには
清瀬にはあと一年しかなかった。

竹青荘は特異な才能に恵まれた男子学生の巣窟だった。
清瀬は彼らを脅しすかし、そして奮い立たせ、
「箱根」に挑むことになる。それもたった十人で。

箱根駅伝には、あまり興味のない私でも
充分に面白かったし、来年は観てみようか?と思わされる面白さ。

清瀬や走の駅伝へかける熱い思い。
そして、駅伝へ情熱を傾ける竹青荘の住民たち。
個々の想いもそして個々の走りも熱い。
これぞ青春!

箱根駅伝好きの母にプレゼントしてあげようかな?
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2016年02月19日

『炎の塔』 五十嵐貴久

炎の塔 -
炎の塔 -
13〜18日。

読友さんからのおススメで図書館から。
帯を見て初めてパニック小説だと知り、後悔。
パニックモノは苦手だから読まずに返そうかなぁと。
でも読んでみると予想以上の面白さ!

パニックモノっていうより、危機に瀕した人たちのドラマって感じ。

銀座のランドマーク「ファルコンタワー」。
高さ450メートルを誇る日本一の超高層ビルが完成した。
オープンの初日、タワーには震災を生き抜いた親子、
重病を克服した夫婦、禁断の恋に落ちた教師と女子高生、
離婚問題に直面する夫婦など、様々な事情を抱える人たちが訪れていた。

そのファルコンタワーのあちこちで、
漏電による火災が発生。
当初は、小火と思われていたが、
次々と火災が発生し、どんどんと火災は広がっていく。
通称「ギンイチ」銀座第一消防署の女性消防士、
神谷夏美は猛威を振るう炎の中、恐怖心を何とか押し殺し、
任務を果たそうとするが・・・。

完璧だったはずの防火設備はなぜ、破綻したのか?
最上階に残された人々の運命は!?

だんだんと広がっていく火災。
そして突然襲ってくる火。
これ、映像だったら観るの怖かったろうけど、
これは幸いにして文章。
怖さより、人間模様のほうが面白かったわ。

それにしてもオーナーである鷹岡光二のショボイこと。
お父さんを見返したいんなら、
もっとしっかりしろよ〜。
自分のことしか考えてないんだもん。

そして次から次へと襲う不運。
水は足りないからスプリンクラーは動かない、
プールに大量の塩酸が持ち込まれる、
ヘリで救出しようにも暴風などなど・・・。

夏美は、何度も何度も諦めようとするけど、
でも頑張っちゃうんだよね。消防士として。
恐怖心もあったから頑張れちゃったんだよね。

死んでった消防士さんたちが可哀そうだった。
他の人を助けようとして死んでいった人たちも。
なんか、あっさり死んじゃうんだよ。

もうこれ以上はムリでは?と思ったら、
予想外な方法で夏美たちは消火に向かう。
それがまた、面白かった。
夏美の彼もキャラがよかったし。
その後の2人が気になったわ〜。

長い割にはテンポもよく、面白かったけど、
高層ビルには登りたくなくなるね。
posted by くりきんとん99 at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする