2016年03月31日

『仏果を得ず』 三浦しをん

仏果を得ず (双葉文庫) -
仏果を得ず (双葉文庫) -
25〜31日。

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、
義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。

健は大夫の人間国宝・銀大夫を師匠にもつ。
ある日師匠から、技芸員から「変わり者」と噂される三味線、
兎一郎と組むように言われる。

不安と戸惑いを覚えながら稽古に臨むが、
案の定、兎一郎は全く違う演目をひき始める……。

三浦しをんさんは、
私が興味のなかったいろんな世界を教えてくれるなぁ。
この間は、駅伝。
そして今回は、文楽。

これを読んだら、すっかり文楽に興味がわいちゃった。

文楽も面白そうだったけど、
この作品は、キャラが面白い。
健が師事する銀師匠と三味線の兎一郎。
健が教えている小学生のミラちゃんに
そのお母さんの真知さん。

一番のお気に入りは、
やっぱり銀師匠かなぁ?
面白いのに人間国宝だもんね。
何も考えていないようでいて、
健たちのことをきちんと考えて・・・いるんだよね、きっと。

三浦しをんさん、次は何を教えてくれるのかな?
posted by くりきんとん99 at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 三浦しをん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月24日

『オムライス日和 BAR追分』 伊吹有喜

オムライス日和 BAR追分 (ハルキ文庫) -
オムライス日和 BAR追分 (ハルキ文庫) -
20〜24日。

BAR追分』の続編。

有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、
大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。
卒業して五年、宇藤は
「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、
脚本家になる夢を追い続けているという。

数日後、友人の結婚式の二次会後に、
宇藤がよくいるというねこみち横丁の
BAR追分に顔を出した沙里だったが…。

これは、表題作の「オムライス日和」。
連作短編なんだよね。

「BAR追分」の桃子が面倒を見ている猫、
デビイが余所でも餌をもらっていて太り、
困った桃子がデビイに手紙を付ける話とか、
宇藤クンが得意とする餃子を振舞う話とか。

相変わらず、ほんのりと暖かく、
でもちょっと切なかったりする伊吹さんの物語。
ゆっくりと時間が過ぎていく感じがとても好き。
それに食べ物がおいしそうなんだよね〜。

オムライスにかける選べるソース。
トマトソース、デミグラスソース、クリームシチュー。
私だったら、どれにしよう?
やっぱりクリームシチューかな?
posted by くりきんとん99 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊吹有喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月19日

『誰にも探せない』 大崎梢

誰にも探せない -
誰にも探せない -
17〜19日。

最初の100ページほど読むのに苦戦したけど、
そこからは、一気読み。
面白かったぁ。

疎遠になっていた幼馴染みの伯斗が
数年ぶりに晶良の前に現れた。

幼い頃に夢中になった「埋蔵金が眠る幻の村を探そう」と言う。
かつて祖母からこっそり手に入れた幻の村の地図。
それは晶良と伯斗の友情の証、二人だけの秘密の冒険だった。

今になって一体なぜ?
わだかまりを感じながらも、
半信半疑で再び幻の村を目指そうとした矢先、
東京へ戻った伯斗の消息が途絶えてしまう。

さらに“お宝"を狙う連中が晶良に迫り……。
幻の村とは? 伯斗の目的は本当に埋蔵金だったのか?

埋蔵金を探す夢のような話が、
なぜか殺人が起こり、
そして物騒な連中たちが晶良や伯斗を狙う。

この埋蔵金ってそんなに信憑性があるのかぁ?と
ちょっと不思議に思いながらも読み進め、
田中という男性が助けられたあたりから、
面白くなって一気読み。

伯斗と連絡が取れなくなった晶良は、
その田中に会いに行くが、田中が診療所から消えてしまう。
晶良は、幻の村、六川村へ田中が向かったと考え、
探そうと山に入る。

その山の中で物騒な連中と出会う。
スリルあるシーンなんだろうけど、
なんかイマイチ、上滑りというか、
臨場感にかけるというか。
盛り上がりに欠けるんだよねぇ。

でもまあ、読みやすくて面白かったかな。

物騒な連中が、埋蔵金が眠ると言われる六川村を
探していた理由は、意外と言えば意外。
でもなるほどなとも思える。

伯斗がなんで晶良と疎遠になった理由も。
それはちょっと可哀そうな理由だったけどね。
posted by くりきんとん99 at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする