2016年04月30日

『当確師』 真山仁

当確師 -
当確師 -
27〜29日。

あれ、初めましてだったか。
真山さんの作品。
てっきり読んだことある?と思ったけど、無いみたい。

莫大な報酬と引き換えに、
当選率99パーセントを約束する敏腕選挙コンサルタント、
聖達磨がこのたび引き受けたのは、
最近、大災害時に備えた首都機能補完都市に
指定された政令指定都市・高天(たかあま)市長選挙で、
現職市長を打倒するというミッション。

金、権力、検察、洗脳、服従、プロパガンダ。
あらゆる手段を講じてのし上がり、
今の地位を築いた現職の鏑木次郎の三選阻止のため、
聖は、意外な人物を候補に擁立し、鉄板の市長の牙城に挑むが―。

圧倒的な現職有利の中、身内をも分断し、
裏切りに裏切りを重ねて壮絶化する高天市市長選挙。
果たして次期市長に選ばれるのは?そして日本の民主主義の未来は―!?

ん〜、まあテンポもいいし、分かりやすいし、
まあまあ面白いんだけど、期待よりずっと中身が薄いなぁ。
もっとドロドロした陰謀的なものを期待しちゃった。

たしかに選挙は戦争!って感じは分かるし、
政策なんて二の次なんだっていうのはよくわかる。
選挙の話なんだから。

読後感も妙にいいし、爽やか〜な選挙物語?
悪くはないんだけど、私には物足りなかったかな。
posted by くりきんとん99 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月27日

『恩讐の鎮魂曲』 中山七里

恩讐の鎮魂曲 -
恩讐の鎮魂曲 -
25〜27日。

御子柴シリーズは、
中山七里さんのシリーズで一番のお気に入り。
待ってました〜!!

韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、
刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。

数年後、医療少年院時代の恩師・稲見が
殺人容疑で逮捕されたため、
御子柴は弁護人に名乗り出る。
最初は稲見に拒まれ、国選で違う弁護士が付いたが、
御子柴は強引に稲見の弁護人となる。

その事件は、稲見が入っていた特別養護老人ホーム伯楽園でおきた。
稲見が介護士の栃野守を殺したという。
稲見はすぐに自供し、罪を認めたが、
御子柴は、何とか無罪を勝ち取ろうと伯楽園へ赴く。

最初の船舶事故がこの事件にどうかかわるのか、
分からなかったけど、なるほどね〜。
そしてその関わり方が、一つじゃないんだなぁ。
最後の最後までこの事故が関わってくるんだなぁ。
さすがどんでん返しの七里さん!

でもこの老人ホームはひどすぎる。
こんな施設ばっかりと思われちゃうんじゃないかなぁ?

そしてこの御子柴のキャラクター。
悪いやつなのか、いいやつなのか。
義理堅いんだよなぁ。意外と。

でもやっぱり、1作目も2作目もうる覚えだから、
再読しようかな?
どうせなら、続編出てから再読したいなぁ。
posted by くりきんとん99 at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 中山七里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月24日

『海の見える理髪店』 荻原浩

海の見える理髪店 -
海の見える理髪店 -
22〜24日。

大好きな荻原さんの短編集。

主の腕に惚れた大物俳優や
政財界の名士が通いつめた伝説の床屋。
ある事情からその店に最初で最後の予約を入れた
僕と店主との特別な時間が始まる「海の見える理髪店」。

意識を押しつける画家の母から
必死に逃れて十六年。
理由あって懐かしい町に帰った私と
母との思いもよらない再会を描く「いつか来た道」。

仕事ばかりの夫と口うるさい義母に反発。
子連れで実家に帰った祥子のもとに、
その晩から不思議なメールが届き始める「遠くから来た手紙」。

親の離婚で母の実家に連れられてきた茜は、
家出をして海を目指す「空は今日もスカイ」。

父の形見を修理するために足を運んだ時計屋で、
忘れていた父との思い出の断片が次々によみがえる「時のない時計」。

数年前に中学生の娘が急逝。
悲嘆に暮れる日々を過ごしてきた夫婦が娘に代わり、
成人式に替え玉出席しようと奮闘する「成人式」。

てっきり海の見える理髪店に訪れる人たちの
人間模様が連作になっている〜?と思ったら、違ったのね。
でもすごく良かったわぁ。

表題作は、独白な感じでちょっと読みにくい〜?と思ったけど、
すごく良かった。
あと「遠くから来た手紙」、「成人式」がお気に入り。

「成人式」ね〜。
もし私が目撃しちゃったら、
2度見、3度見しちゃうなぁ。
でもその二人の想いがすごいし、
これを機にきっと立ち直ってくれるんだよね。
posted by くりきんとん99 at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする