2012年09月14日

『ダブル・ジョーカー』 柳広司

ダブル・ジョーカー (角川文庫) [文庫] / 柳 広司 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
〜14日。

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ、第2弾。
結城中佐率いるスパイ組織「D機関」の短編集。
今回もいろいろな立場から描かれていて、
それぞれにおもしろく読むことができた。

D機関に対抗してできた風期間。
その二つの組織のスパイ対決が描かれた「ダブル・ジョーカー」

モスクワのスパイとなった軍医の脇坂のもとに
スパイ狩りが行われているという連絡が入る「蠅の王」

軍の命令で電報を打つためにハノイに滞在中の高林の前に
現れた男がD機関を名乗る「仏印作戦」

ヴォルフ大佐は、事故で死んだ日本人がスパイだったと確信する。
そしてそのことから、自分が片目を失った事件を思い出す「柩」

身分を二重偽装し、アメリカの地方有力者の娘と結婚した中根は、
情報交換をするためにあった相手が、
実の兄だということに気がつく「ブラックバード」

ブランドは、娘のエリーのために悪魔に魂を売る。
だが、何を命令されたのかは記憶に残っていなかった「眠る男」

相変わらずお見事!
ただ「ブラックバード」はねぇ、え!?どうなるの!?って感じ。
続きが書かれることはあるのか、中根はいったいどうなったのか?
でもやっぱり、このまま出てこないんだろうなぁ。

今回一番面白かったのは、
結城中佐の過去が描かれていた「柩」だよね。
それも敵方のスパイを摘発する立場の人間の回想だったから、面白かったなぁ。
なるほど、だから結城中佐は手袋なのね・・・。

「眠る男」は、謎だらけ。
でも、イヤな感じはせず、読後感は良し。
普通はモヤッとしそうなもんだけど、
さすが「ジョーカー・ゲーム」シリーズ。
あなどれません。

次も気になるよね。
早く文庫にならないかなぁ〜。

posted by くりきんとん99 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 柳広司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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