2014年06月11日

『忘れ物が届きます』 大崎梢

忘れ物が届きます -
忘れ物が届きます -
5〜10日。

前半、集中して読むことができなくて
案外読むのに時間がかかっちゃった。

大崎さんの今回のミステリーは、短編。
それもすべて過去の謎。
過去のおいてきてしまった謎が、
時が経ち、当時とは違った立場からみるとわかってくる。

「沙羅の実」
弘司は、中古マンションの契約を直前にした
結婚間近の女性のところへ行くが、
そこで、元小学校教師の父親から、
弘司の小学校時代の事件のことで話をされる。
その事件は、未解決だった。

「君の歌」
高校の卒業式のあと、帰りに芳樹は
それほど親しくなかった高崎に声をかけられる。
高崎は、数か月前に芳樹と話をした中学校のころにあった事件の話をする。
それは、女生徒が襲われたという事件だった。

「雪の糸」
比呂美が働く店に、常連のカップルが来ていた。
その2人は、別れる前に最後にこの店に来ていた。
そこで、彼女がした些細ないたずらの話になる。

「おとなりの」
定年間際の邦夫は、あるとき10年前に
邦夫の息子を昼間に見たという町内の人の話を聞く。
その日、息子は熱を出し、学校を休んでいたが、
ちょうど同じ町内で殺人事件が起きていた。

「野ばらの庭へ」
企画会社に勤めている香留は、鎌倉の別荘へ行き、
そこである会社のオーナー一族の奥様の回顧録を作るように言われる。
鎌倉へ訪れた香留は、奥様の志保子から、
昭和30年におきた失踪事件について語りだす。

「沙羅の実」と「雪の糸」は、
ちょっともやっとした感じだったけど、
あとの作品は、結構好き。
特に最後の「野ばらの庭へ」はお気に入り。
別荘で、当時そこで会った話だったし、
その志保子が素敵な奥様だったから。
落ちはわりとありふれた感じだったけど。
でも、もうちょっと読んでいたかったかな。

たまにはこういう、昔のことを謎といていくっていうのも面白い。
でも短編だとちょっと物足りないかも。
posted by くりきんとん99 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(1) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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