2014年11月14日

『家族シアター』 辻村深月

家族シアター -
家族シアター -
9〜12日。

7つの家族をテーマにしたアンソロジー。
どの物語も辻村さんらしくすごく良かった。

「「妹」という祝福」」
姉・由紀枝の結婚式に一つ下の妹・亜季は、
由紀枝からの手紙を見つける。
中学校の時、由紀枝はマジメで亜季はイケてる妹だった。

「サイリウム」
バンドの追っかけの姉・真矢子に弟・ナオは、
アイドル追っかけをしていることをバカにされていた。

「私のディアマンテ」
大学受験を控えた優等生の娘・えみりと
心配性の母・絢子。
絢子は、えみりが心配でいろいろと口に出すが、
それが、えみりになかなか理解されない。

「タイムカプセルの八年」
大学准教授の父・水内は、息子の幸臣が
出勤初日だということを知る。
そして、幸臣が小学生の時に埋めたタイムカプセルのことを思い出す。

「1992年の秋空」
6年のはるかは、一つ下のうみかの
考えていることが理解できなかった。
うみかは、宇宙を愛していた。
はるかは、そんなうみかが苦手にしている、
逆上がりの練習に付き合うことにする。

「孫と誕生日」
70歳を前に木原はアメリカに住んでいた長男・孝治から
一緒に暮らすことを提案される。
そして、孝治夫婦と孫の実音と
一緒の生活が始まるが、
実音は、なかなか日本での生活に馴染まなかった。

「タマシウム・マシンの永遠」
赤ん坊の伸太を連れて、妻の希美と
一緒に実家に向かう俺は、
希美と出会った時のことを思い出す。

「タイムカプセルの〜」は、
アンソロジーの『時の罠』で既読だったんだけど、
もう一度読んでもいい話。
お父さんは確かに変わってるけど、
クリスマスのエピソードがひどいけど、いいお父さん。

そして一番のお気に入りは、「1992年〜」。
はるかの妹を思うツラい気持ちに一緒に胸が痛くなり、
そしてラストには、胸が温かく・・・。

短い話なんだけど、
どれもすごく良かった。
この家族の物語、もっともっと読みたくなった。
posted by くりきんとん99 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 辻村深月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「家族シアター」辻村深月
Excerpt: お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、娘も、息子も、お姉ちゃんも、弟も、妹も、孫だって―。ぶつかり合うのは、近いから。ややこしくも愛おしい、すべての「わが家」の物語。 同じ中..
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