2016年12月04日

『夜叉桜』 あさのあつこ

夜叉桜 (光文社時代小説文庫) -
夜叉桜 (光文社時代小説文庫) -
27〜4日。

「弥勒」シリーズの2作目。

江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?
切れ者ゆえに世にいらだつ同心・信次郎は、
被害者の一人が挿していた簪が、
元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る。

因縁ある二人が交差したとき、
市井の人々がおのおの隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。

やはりこのシリーズは面白い。
前作では苦手だったひねくれ者の信次郎も
読みなれたのか、それほど気にならず。
それも読む側だけでなく、
岡っ引きの伊佐治も清之介も
信次郎のひねくれ加減に慣れてきたのでは?

前作で清之介が死んだと思い込んでいた私。
お気に入りキャラだったので、再登場に大満足。

それにしてもなかなか商人として生きることができないものね。
まさかお兄ちゃんがあんなに変わっちゃっているとは!
そして今回の事件…。

殺された女郎・おいとが遠野屋の手代、信三と幼馴染。
信三と遠野屋で再会していたことが事件の始まりだったとは。

何とも切なくそして皮肉な真相。
読ませるわ〜。

次の作品も楽しみ!
posted by くりきんとん99 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月04日

『弥勒の月』 あさのあつこ

弥勒の月 (光文社時代小説文庫) -
弥勒の月 (光文社時代小説文庫) -
31〜4日。

『風を縫う』が軽い〜と読メでレビューを書いたら、
このシリーズをおススメされた。
確かにこれは、予想以上に重かったわ。

小間物問屋「遠野屋」の新妻の溺死体が見つかった。
平凡な世にいらつく、若き異能の同心・信次郎は、
妻の遺体を前にしても冷静な遠野屋の主人に違和感を覚える。
──面白えじゃねえか。
信次郎は食らいつくことを決意する。

信次郎の性格がなんとも複雑っ!
そんな信次郎にイマイチ忠義を尽くせないでいる
岡っ引きの伊佐治が大変そう。
信次郎のお父さんのときから岡っ引きをしていた伊佐治は、
信次郎が何を考えているのかさっぱり。
だけど、だんだんと信用していくのかな?

遠野屋の主人…予想外の生い立ちにびっくりというか、
可哀相というか。
そしてその生い立ちが、この悲劇を生んだんだよね。
でもまあ、途中で誰が犯人なのかは、
なんとなく分かっちゃったけどね。

あちこち抽象的に描かれているところがあって、
意味が分からず、その部分を読み返しちゃった。
いろいろ想像させるため〜?なのかなぁ〜?

でもいいシリーズを紹介してもらった。
他のも読んでみようっと♪
posted by くりきんとん99 at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

『風を縫う』 あさのあつこ

風を繍う -
風を繍う -
23〜27日。

たぶん、初めてのあさのさん。
アンソロジーとかでは読んだことあるかも?

江戸・深川の縫箔(刺繡)屋丸仙の娘・おちえは、
「弟子入りしたい」と突然丸仙を訪れた
美しい若侍・吉澤一居に心を奪われる。

旗本の家に生まれ、剣の名手でもある一居はなぜ、
武士の身分を捨ててまで刺繡職人になることを切望するのか。

そんなとき、丸仙の職人の一人娘の惨殺死体が見つかる。
その遺体の傷は、数年前に江戸を震撼させた惨殺事件と同じ傷跡だった。

う〜〜ん、面白いんだけど、
思っていたより軽い感じでちょっと物足りない。
内容は重いんだけど、なんだろう?
おちえと母親とのやりとりがうるさかったからかな?
おちえが若いからなんだろうけど、
事件と一居とおちえのバランスがイマイチなのか?

どうやら新シリーズらしいから、
おちえが大人になるにつれ、もう少し重みが増してくるのかな?

読メによると、軽いと感じた人には
「弥勒シリーズ」がお勧めらしいので、
さっそく読んでみることにした。
posted by くりきんとん99 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする