2016年07月29日

『陸王』 池井戸潤

陸王 (集英社文芸単行本) -
陸王 (集英社文芸単行本) -
25〜28日。

池井戸さんの銀行モノは、
もう読まなくてもいいかなぁ?と
思っていたところへの企業モノの新刊。

これは予想以上に面白かったぁ。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、
百年の歴史を有する老舗足袋業者。
といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。

社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも
苦労する日々を送っていた。
そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。

長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かした
ランニングシューズを開発してはどうか。

社内にプロジェクトチームを立ち上げ、
開発に着手する宮沢。
しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。

資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、
大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、
そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。

そしてそのランニングシューズ「陸王」を履き、
一度は、故障し一線から退いていた長距離選手・茂木が
再起をかけ大会へ出場する。

資金難に大手の妨害。そして困難な開発。
この辺は「下町ロケット」を思い出すけど、
ランニングシューズにマラソンと、
「下町ロケット」とは違った新鮮さを感じ面白い。

やっぱりチームワークがいい。
そしてそれぞれ「陸王」への思いがいい。
ソールとして採用するシルクレイ。
そのシルクレイを作る技術を持つ飯山を顧問に迎え、
どんどん作れる〜?と思ったところへのまさかの機械の故障。

さすがにちょっと厳しいのか〜?と思ったけど。
そこは、さすがに池井戸さん。
きちんと逆転劇があるんだよね。

でも、ラストが〜っ、ラストよかったけど、
3年後のこはぜ屋が、読みたかったよ〜っ。
それはいい方に行ったと想像するしかないんだろうけど、
読みたかったなぁ、3年後のこはぜ屋。
posted by くりきんとん99 at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 池井戸潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月13日

『株価暴落』 池井戸潤

株価暴落 (文春文庫) -
株価暴落 (文春文庫) -
11〜12日。

あ〜、この表紙の画像しかないのか。
好きじゃないんだよなぁ、織田裕二。
昔はよかったんだけど、
数年前から演技が全部一緒だよなぁ〜と
気が付き、それから苦手。

巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。
企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落。
一風堂の巨額支援要請をめぐって、
白水銀行審査部の板東は企画部の二戸と対立する。

一方、警視庁の野猿刑事にかかったタレコミ電話で
犯人と目された男、犬鳴黄の父は、
一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。

犬鳴は、警察が自分に目を付けたことに気が付き逃走。
犬鳴のアパートから、爆弾の材料が発見。
犬鳴は、指名手配される。

今回は、銀行の中の話と
爆弾を仕掛けた犯人を追う警察の話で、
二本立てみたいだった。
ミステリーと金融モノって感じかな。
ミステリーはともかく、金融モノがややこしくて難しい。

それにしてもいつも出てくる悪い奴たち。
そして正義の味方の銀行員。
そこが池井戸さんなんだよね。

でも今回は欲張ったぶん、難しかったかな。
特に犯人の動機が分かりにくかったなぁ。
posted by くりきんとん99 at 19:12| Comment(0) | TrackBack(1) | 池井戸潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月05日

『下町ロケット2ガウディ計画』 池井戸潤

下町ロケット2 ガウディ計画 -
下町ロケット2 ガウディ計画 -
29〜3日。

前作『下町ロケット』を読んでから4年。
まさか続編が出るとは!!
そしてまた期待に違わず面白い!!

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、
倒産の危機を切り抜けてから数年。
大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。

量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、
ロケットエンジンの開発では、
NASA出身の社長が率いるサヤマ製作所とのコンペの話が持ち上がる。

そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、
ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。
「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、
多くの心臓病患者を救うことができるという。

しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、
中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。
佃は一度は断るが、引き受けることにする。

次から次へと難題が持ち上がるのは前作同様。
せっかく作った試作品が無駄になり、
その試作品を作った社員が引き抜かれ、
そして新たに開発することになった人工弁「ガウディ」も
なかなかうまく進まない。

今回は医療機器の開発ということで、
問題になってくるのが医大の人間関係。
佃が一緒に開発に取り組む一村教授。
その恩師である貴船が、邪魔をしてくれるんだよね〜。
それはもう酷い仕打ちをしてくるんだよ。

そしてサヤマ製作所の椎名社長のやり方がひどい!
強引にやり過ぎ!
まだドラマは、3話目くらいまでしか見てないけど、
これ、小泉孝太郎がやってるんだよね。
・・・面白そう。

終盤までハラハラさせられたけど、
やっぱりこの爽快感は、池井戸潤ならでは!
できればもう一回読みたかったけど、
図書館の本だから、もう返さなくちゃ。
とりあえず、1作目の文庫を買ってそっちを再読しようっと。
posted by くりきんとん99 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 池井戸潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする