2015年07月18日

『峠しぐれ』 葉室麟

峠しぐれ -
峠しぐれ -
17〜18日。

一度は読まずに図書館に返す?と思ったけど、
予想以上に読みやすく、期限内に読み切れた。

岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。
小柄で寡黙な半平という亭主と「峠の弁天様」と
旅人に親しまれる志乃という女房が十年ほど前から
老夫婦より引き継ぎ、慎ましく暮らしていた。

ある年の夏、半平と志乃を打つために
隣国の屈強な七人組の侍が訪ねてきた。
2人の過去に何があったのか・・・?

と、帯には合ったけど、
その七人組のことは、中盤で書かれ、
そしてそれっきり七人組は出てこなかった・・・。

中盤まで二人の過去のことは
あんまり書かれていなかった。
でも過去に何かあったんだろうなぁっていうのは
ぷんぷんと臭ってくるって感じ。
志乃はいかにも武家の女性って感じだし、
半平は、強すぎ。
おまけに二人とも武家の出だっていうのを
隠そうとしていないんだもん。
わざわざ言ってはいなかったけど。

志乃は、重役の奥方だったんだよね。
でも、いろいろあって家を追われ藩を追われ・・・。
半平は、巻き込まれちゃったのかなぁ?

志乃の元夫、宮内が予想以上にいい人!
悪役に徹するると思いきや、
歳をとってから良い役になっちゃったって感じ。

3歳の頃に母親の志乃と生き別れた娘の千春・・・。
てっきり父親や周りに志乃のあることないことを
言われながら育ったに違いないと思ってたんだけど・・・。
宮内・・・。いいやつすぎ!!
こんなにいい奴なのに、なぜ志乃を追い出すような真似を・・・?

と、突っ込んでもしょうがないけど。
でも、全体的に読みやすく面白かった。
ちょっと浅い感じはしたけどね〜。
posted by くりきんとん99 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉室麟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月10日

『風花帖』 葉室麟

風花帖 -
風花帖 -
6〜8日。

久々に読む葉室さん。
私的には、イマイチだった。

江戸後期、白黒騒動が激化する小倉藩。
勘定方の青年・印南新六は、
かつて生涯をかけて守ると誓った女性・吉乃のため、
刺客として騒動の中心に巻き込まれてゆくが──。

吉乃が菅源太郎の元へ嫁ぐ数年前、
新六は、伊勢勘十郎に襲われそうになった吉乃を救う。
その後、行われた御前試合で、
勘十郎に怪我を負わせた新六は、江戸詰めとなってしまう。

この事件が起こる前、新六と吉乃には、
縁談話が持ち上がっていたが、
このことから、話はなくなってしまっていた。

藩が二つに割れ、
そこへ巻き込まれていく吉乃の夫、菅源太郎と新八。
新八は、吉乃のために源太郎を助ける。

新八との縁談話は、吉乃が知らなかった話とはいえ、
それにしても吉乃は鈍感すぎ!というか、
よくぞそこまで頼れるもんだよなぁという感じ。
確かに親戚ではあるんだけどそれにしても〜だよ。

その点、あまりにも一途なのが新六。
吉乃のために夫を助けるんだもん。
なんか、忠犬みたいだよなぁと思っちゃった。

終盤、勘十郎を倒す新六は、爽快だった。
だから、そのまま幸せになってほしかったよなぁ。
吉乃じゃなく、もっと違う女性とね。
posted by くりきんとん99 at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉室麟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月16日

『緋の天空』 葉室麟

緋の天空 -
緋の天空 -
12〜14日。

11月に読んだ『天の光』に続き、
これも読む本がありすぎて、
読まずに図書館に返してまた借りなおした。
様子を見ながら予約してるんだけど、
なかなか上手くいかないもんだよね。

今回の葉室さんの作品は、奈良時代。
わりと江戸時代が多いイメージだから、
ちょっと珍しい感じ。

聖武天皇の皇后、光明皇后が主人公。
その光明皇后の子供の頃からのことが描かれた作品。

朝廷第一の実力者、藤原不比等を父に持ち、
首皇子(のちの聖武天皇)とは兄弟姉妹のように育った光明子。
不比等と対立関係にある長屋王の息子、膳夫(かしわで)、
首皇子、光明子は、仲良く育つが、成長するにつれ、
朝廷の権力争いに巻き込まれていく。

相次ぐ災害や厄病。そして、権力争い。
そんな困難を乗り越え、夫、聖武天皇を支えながら、
国と民を照らす大仏の建立を目指し、それが成るまでが描かれた今作。

この時代は、わりと昔好きでちょっと勉強したんだよね。
・・・漫画で(^_^;)
持統天皇とか、壬申の乱とか額田王とか。
そのちょっとあとの物語なんだけど、
むかしのことを思い出しながら、
ちょっと新鮮にも感じたりしながら読んだ。

読書メーターでは、イマイチの感想を書いている人が多かったけど、
私はわりと好き。
前半は、ちょっと読みにくかったけど、
弓削清人(のちの道鏡)が出てきたあたりから、
がぜん面白くなって、一気に読めた。

男性の天皇が多く活躍しているイメージが多かったけど、
女性が、この日本を大きな志を持って動かしていたというのが、
読みやすく描かれていたと思う。

それにしても、今年も葉室さんは新刊を出すペースが半端ない。
次は今月出た「影踏み鬼」か。
3月くらいには読めるかな?
posted by くりきんとん99 at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉室麟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする