2014年03月15日

『春、戻る』 瀬尾まいこ

春、戻る [単行本] / 瀬尾 まいこ (著); 集英社 (刊)
7日〜14日。

はぁ〜〜、瀬尾さんらしい優しい作品だった。
心が暖まる。

結婚を控えた36歳のさくらの前に、
ある日、兄と名乗る人物が現れる。
さくらには兄はいなく、見覚えのない24歳の男の子だった。

さくらの前に何度も現れ、さくらのペースを乱し、
マイペースでいろいろなことをしていくおにいさん。

さくらに料理を教えたり、さくらの婚約者、山田さんが
家族と一緒に営む和菓子屋に行ったり、
山田さんとのデートに参加したり。

山田さんが良い人!
誰だかわかんないお兄さんを、さくらの兄として扱うんだもん。
それにしてもいったいこのお兄さんは誰なのか?
どうやら、昔1年だけ教師をやった、さくらの過去に関係があるらしいけど・・・。

もしかしてこのおにいさん、生きてらっしゃらないのでは?
ラストの方で、私たちの前から消えていく・・・?
でもそれだと小川洋子さんな感じになっちゃうけど・・・?
と、まるっきり誰だか見当のつかない私は、いろいろ考えながら読む。

もちろん、生きてらっしゃった!
そしてきちんとワケがあった!!

お兄さんが、さくらのそばにいた理由、
そしてさくらの兄を名乗った理由は、心あたたまるモノ。

やっぱり、その辺は瀬尾さんだよね〜。
春に良い作品を読ませていただいたわ。
posted by くりきんとん99 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 瀬尾まいこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月14日

『あと少し、もう少し』 瀬尾まいこ

あと少し、もう少し [単行本] / 瀬尾 まいこ (著); 新潮社 (刊)
12日〜13日。

瀬尾まいこさんの描く、中学生の青春物語。
大好きなんだよね、瀬尾さん。
文章が優しくて。

舞台はいなかにある市野中学校。
市野中学校は、毎年駅伝大会で6位以内に入り、
県大会に出場していた。

陸上部部長の桝井3年になり最後の駅伝大会に打ち込もうとしていたが、
陸上部の顧問だった満田先生が異動。
美術担当の上原先生が、陸上部顧問となる。
陸上のことを全く知らない上原先生のもと、
桝井は、なんとか駅伝に出場するメンバーをそろえ、
駅伝大会に向け練習に励もうとする。

駅伝大会は、6人の選手が走る。
この作品は、その6人の男子中学生の立場から、
各章が書かれている。

1区は、いじめられっこだった陸上部の設楽。
2区は、問題ばかり起こしている大田。
3区は、何でも引き受けるお調子者のジロー。
4区は、気取っている渡部。
5区は、陸上部2年の俊介。
そして6区が、部長の桝井。

それぞれが、駅伝大会の前のことと、
そして駅伝大会当日の走っていることを書いているんだけど、
同じ場面が描かれていても、違う立場から書かれていて、
それぞれの思いが、すごく良く伝わってくる。

意外と好きだったのが、大田君だったなぁ。
けっこう真面目なんだもん。
桝井は、一生懸命すぎてなんだか可哀相だった。
俊介は、一途だし、渡部も健気だし、
ジローもそれなりに思いがあるみたいだし、
設楽は、きちんと周りを見てるし。
でも自分のことが分かってなかったりするんだけど。

そして頼りなさそうだけど、予想以上に活躍する上原先生。
さすが瀬尾さん、あなどれないキャラばかり。

読み終わると、ほのぼのとした気持ち。
途中やっぱりハラハラしたけど。
もう少し読み続けたいと思えた作品。

やっぱり、瀬尾さんの作品っていいよね。

posted by くりきんとん99 at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 瀬尾まいこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月22日

『僕らのごはんは明日で待ってる』 瀬尾まいこ

僕らのご飯は明日で待ってる [単行本] / 瀬尾まいこ (著); 幻冬舎 (刊)
19日〜21日。

大好きな瀬尾まいこさんの最新刊。
この瀬尾さんワールド、良いんだよね〜。

高校生の葉山亮太は、兄を亡くしてから、
その兄を亡くしたことをどう考えたらいいかわからず、
ただ消極的に友達も作らずに過ごしていた。
亮太と体育祭で米袋ジャンプをやることになった上村小春は、
自分をしっかり持って決めたことは覆さない。
そんな小春は亮太に告白する。

無気力で進学を考えていなかった亮太は、
小春と一緒の大学に行こうと考え、
小春が女子短大を受けることを知り、近くの大学を受験する。

大学で、亮太は周りからイエスと呼ばれるようになる。
心が広い、キリストのような奴だから。
実際は、人に対して無関心なだけ。

小春が就職して間もなく、亮太は突然、
小春から別れを告げられる。
亮太は新しい彼女、えみりと付き合い始めるが・・・。

なんか、そこらへんにいそうな二人で安心する。
その二人の普通の会話。
そして何とも不器用なやり取りが、
微笑ましいような、じれったいような。
亮太が一生懸命に話をしても、つっけんどんに返事をする小春。
それでも二人がお互いのことを大切に思っていて、
二人で支えあっているのが良くわかる。

最終章、小春のまさかの入院と手術。
まさかの結末!?そりゃないよね!?と、
かなりハラハラしながら読み進めたけど、
そこはやっぱり瀬尾さんワールド。感動したよ。

ず〜〜っと二人で、支えあっていてほしい。
そんな素敵な二人の物語だった。

posted by くりきんとん99 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 瀬尾まいこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする