2016年09月12日

『よっつ屋根の下』 大崎梢

よっつ屋根の下 -
よっつ屋根の下 -
6日〜12日。

大崎さんの新作。

勤め先の大病院の不祥事隠蔽を批判し、
犬吠の地方病院に飛ばされた父。
製薬会社に関係の深い実家を気にして、
父についていこうとしない母。
都会暮らしが好きなのに、
父をひとりにできなくて、ついていったぼく。
お母さんを責めないで!と言いながら、密かに自分を責めていた妹。

家族がバラバラになり、
それぞれの思いから描かれた連作。

描かれているのは、
父について行った息子の新しい土地での暮らしだったり、
妻と別居した夫が妻との出会いの回想だったり、
夫と息子と離れて暮らす妻の思いだったり、
母親について残った娘のその後だったり。

時は数年ずつ進んでいく。
最後の章は、再び息子。

一見、バラバラになってしまったようだったけど、
バラバラになりながらも一つになっている感じで、
心温まる家族の再生っていうのかな?これも。
それぞれがそれぞれの場所で成長している感じで、
読んでいて気持ちが良かった。
最初はつらかったけどね。ちょっぴりだけど。
posted by くりきんとん99 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月11日

『スクープのたまご』 大崎梢

スクープのたまご -
スクープのたまご -
9〜11日。

この私が週刊誌記者になって、スキャンダルを追う!?
「週刊千石」に異動した新人の日向子が
恐る恐るタレントのスキャンダルや事件取材に奮闘!

人の家の不幸に群がって、
あなたは恥ずかしくないんですか?
時にはそんな言葉を浴びせられながら。

週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。
手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。

未解決の殺人事件に
アイドルのスキャンダル写真―
ビビリながら、日本の最前線をかけめぐる日向子のお仕事小説!

ただ日向子が成長していく小説?と思いきや、
予想以上にスリルがある。特に後半!

異動したてで使いっ走りばっかりだった日向子が、
だんだんと重要なことを知り、
仕事の仕方や、大切さを知っていく。
そして、全く関係ないと思われたことが、
連続殺人事件の容疑者を追い詰めるヒントだったりして・・・!

週刊誌ってどこまでがホント?って思ってたけど、
結構、本当のことを書いてたりもするんだなぁ〜と
妙に感心しちゃったりもする。

この日向子ちゃんの成長をもう少し見てみたいから、
続編が出るとちょっとうれしいかな。
posted by くりきんとん99 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月19日

『誰にも探せない』 大崎梢

誰にも探せない -
誰にも探せない -
17〜19日。

最初の100ページほど読むのに苦戦したけど、
そこからは、一気読み。
面白かったぁ。

疎遠になっていた幼馴染みの伯斗が
数年ぶりに晶良の前に現れた。

幼い頃に夢中になった「埋蔵金が眠る幻の村を探そう」と言う。
かつて祖母からこっそり手に入れた幻の村の地図。
それは晶良と伯斗の友情の証、二人だけの秘密の冒険だった。

今になって一体なぜ?
わだかまりを感じながらも、
半信半疑で再び幻の村を目指そうとした矢先、
東京へ戻った伯斗の消息が途絶えてしまう。

さらに“お宝"を狙う連中が晶良に迫り……。
幻の村とは? 伯斗の目的は本当に埋蔵金だったのか?

埋蔵金を探す夢のような話が、
なぜか殺人が起こり、
そして物騒な連中たちが晶良や伯斗を狙う。

この埋蔵金ってそんなに信憑性があるのかぁ?と
ちょっと不思議に思いながらも読み進め、
田中という男性が助けられたあたりから、
面白くなって一気読み。

伯斗と連絡が取れなくなった晶良は、
その田中に会いに行くが、田中が診療所から消えてしまう。
晶良は、幻の村、六川村へ田中が向かったと考え、
探そうと山に入る。

その山の中で物騒な連中と出会う。
スリルあるシーンなんだろうけど、
なんかイマイチ、上滑りというか、
臨場感にかけるというか。
盛り上がりに欠けるんだよねぇ。

でもまあ、読みやすくて面白かったかな。

物騒な連中が、埋蔵金が眠ると言われる六川村を
探していた理由は、意外と言えば意外。
でもなるほどなとも思える。

伯斗がなんで晶良と疎遠になった理由も。
それはちょっと可哀そうな理由だったけどね。
posted by くりきんとん99 at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする