2014年01月15日

『世界でいちばん美しい』 藤谷治

世界でいちばん美しい [単行本] / 藤谷 治 (著); 小学館 (刊)
8日〜14日。

やっぱり仕事が始まった途端、ペースダウン。
1週間かかっちゃったよ。
だからといって本が退屈だったわけじゃない。
もの凄く良かった。

物語は書き手である島崎君が
幼馴染みのせった君とのことを書いている。
それは、二人が30歳のある日、
せった君の家が火事になったと聞いた島崎君が駆けつけるところから始まり、
そこからは回想・・・っていうのかな。
島崎君が子どもの頃、せった君とのことを書いた日記みたいなもの。
そのあとは、数年ごとに書かれたものが紹介?されている感じ。

ピアノを習っていた島崎君をみて、
突然ピアノを上手に弾き出したせった君。

大好きな島崎君にレコードをあげたせった君。
だけどそれのレコードは、ピアノの先生のモノで、
ものすごく貴重なレコードだった。

ピアノを続けたいけど父親に止められ、
大学の受験勉強のためにアパートに住まわされるせった君。
だけどせった君は、ピアノのあるパブ・レストラン「エグランティーナ」へ
毎日のように通い、ピアノを弾かせてもらう。

純粋なせった君。
そして次から次へと作曲をしていくせった君。
だけど、独学で作曲するせった君の曲は、むずかしいものだった。
島崎君が先生を紹介し、そこからせった君の曲は変わっていく。

数年前に読んだ「船に乗れ!」を思い出す。
この島崎君とサトルが重なる。
これも作者の経験がもとになっているのか。
せった君は実在したのか。

純粋で音楽のことばかり考えていたせった君も恋をした。
ただ、その恋が元で死ぬことになる。
せった君を好きになりせった君も好きになった小海さん。
2人の関係がはかなく、そして辛い。

せった君の音楽に私も触れてみたい。
そんなことを思わさせる、そんな1冊。
posted by くりきんとん99 at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 藤谷治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月31日

『花のようする』 藤谷治

花のようする (一般書) [単行本] / 藤谷治 (著); ポプラ社 (刊)
28日〜31日。

あの「船に乗れ!」の藤谷治さんの新作。
でも「船の乗れ!」とはまた違う雰囲気だし、
もちろん「ヌれ手にアワ」とは全然違う。
大人のちょっと変わった雰囲気の恋愛小説・・・?

37歳の女優・野滝繭美は、売れてはいるが、
女優としてのピークは過ぎていた。
その野滝と一緒に暮らしているデイトレーダーの桜田眷作は、
時代の寵児、伝説の大物ともてはやされていた。

その二人には、二人の間以外の誰にも打ち明けられない、
それぞれの秘密を抱えていた。

秘密というほどのモノでもなかったような気がする。
本人たちにとっては重大なんだろうけど。
だからといって、拍子抜けしたわけじゃない。

野滝は、桜田に家を購入することを提案するこの作品は、
前半は二人で家探しと、二人の出会いから、
野滝が桜田に家を買う提案をするに至ったまでを
交互に書かれている。

二人がいる世界は、派手なイメージが強いけど、
この物語は静かに書かれている。

二人は、古いが素敵な洋館を見つけ、
ようやく購入に至る。
庭の広い洋館・・・。ステキかも〜揺れるハート

野滝は、その洋館の庭にたくさんの薔薇の鉢を購入する。
その薔薇のことを読んでると、薔薇を育ててみたくなる。
まあ、私にはムリだろうけど・・・。

ラストを読んでようやくわかるタイトルの意味。
「花のようする」って、なんか変だもんね。
二人がそれぞれに相手のことを思っているのが良くわかって、
なかなかに素敵だった。読後感も良かったし。

あの耳栓は、すごい使ってみたいかも〜〜。

posted by くりきんとん99 at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 藤谷治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月09日

『船上でチェロを弾く』 藤谷治

船上でチェロを弾く船上でチェロを弾く
(2011/03/24)
藤谷 治

商品詳細を見る
3日〜9日。 『船に乗れ!』の藤谷治さんのエッセイ。 『船に乗れ!』が著者の高校生時代をモデルにしていただけあって、 音楽のこと、クラシックのことがたっぷりな一冊。 なかなか専門的な話が多く、なかなか読み進まなかった。 ただ、著者の音楽への姿勢というか、考えというのがよくわかる。 そして、『船に乗れ!』の裏話も。 南枝里子はフィクションだったのね〜。 そして、著者の一風変わった履歴。 作家になってから書店の経営を始めたのかと思ってた。 でも、あの『ヌれ手にアワ』のテンションの高さの理由は よくわかった。なーるほどね。 『船に乗れ!』のほうが珍しい作品だったんだ。 チェロを盗まれた話は、知らなかったなぁ。 その部分は、すごい勢いで読んでしまった。 チェロの行方が気になって。 だって、あのチェロが盗まれたんだよ!! クラシックの話は、初心者の私には難しかったなぁ。 また
知識ゼロからのクラシック入門知識ゼロからのクラシック入門
(2005/10)
高嶋 ちさ子

商品詳細を見る
でも図書館から借りてきて読むかなぁ・・・?
posted by くりきんとん99 at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 藤谷治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする