2016年10月19日

『ストロベリーライフ』 荻原浩

ストロベリーライフ -
ストロベリーライフ -
15日〜16日。

直木賞受賞第一作!

独立して2年、仕事がなかなか入ってこない。
行き詰っていた恵介のもとに父が倒れたという連絡が入る。
命に別状はないものの、仕事に復帰することが難しい父。

昔から農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだったが、
実家のハウスの中のイチゴ畑を見て、
母一人で農業を続けるのは無理なのでは?と考え、
恵介は素人ながらも父の書いたノートを読み、
イチゴの育て方を勉強し始める。

イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。
志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?
夢を諦めるか。実家を捨てるか。
恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

これは、荻原さんらしい作品。
なかなかうまくいっていなかった仕事。
そして手伝わざる得なくなった実家の仕事。
実家の仕事にやりがいを見つけ、
さらに広告デザイナーとしての仕事も活かし始める。

なかなか理解をしてくれなかった妻は、
実家に顔を出さず、さらにパーツモデルの仕事に復帰。
別居状態だったけど〜?

子どもが可愛かったよ。
最初は嫌がっても田舎で伸び伸びし始めるのが。
それがまた荻原さんらしい描き方なんだよね〜。

やっぱり元気をくれる作品が多い荻原さん。
次の作品が待ち遠しい。
posted by くりきんとん99 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月24日

『海の見える理髪店』 荻原浩

海の見える理髪店 -
海の見える理髪店 -
22〜24日。

大好きな荻原さんの短編集。

主の腕に惚れた大物俳優や
政財界の名士が通いつめた伝説の床屋。
ある事情からその店に最初で最後の予約を入れた
僕と店主との特別な時間が始まる「海の見える理髪店」。

意識を押しつける画家の母から
必死に逃れて十六年。
理由あって懐かしい町に帰った私と
母との思いもよらない再会を描く「いつか来た道」。

仕事ばかりの夫と口うるさい義母に反発。
子連れで実家に帰った祥子のもとに、
その晩から不思議なメールが届き始める「遠くから来た手紙」。

親の離婚で母の実家に連れられてきた茜は、
家出をして海を目指す「空は今日もスカイ」。

父の形見を修理するために足を運んだ時計屋で、
忘れていた父との思い出の断片が次々によみがえる「時のない時計」。

数年前に中学生の娘が急逝。
悲嘆に暮れる日々を過ごしてきた夫婦が娘に代わり、
成人式に替え玉出席しようと奮闘する「成人式」。

てっきり海の見える理髪店に訪れる人たちの
人間模様が連作になっている〜?と思ったら、違ったのね。
でもすごく良かったわぁ。

表題作は、独白な感じでちょっと読みにくい〜?と思ったけど、
すごく良かった。
あと「遠くから来た手紙」、「成人式」がお気に入り。

「成人式」ね〜。
もし私が目撃しちゃったら、
2度見、3度見しちゃうなぁ。
でもその二人の想いがすごいし、
これを機にきっと立ち直ってくれるんだよね。
posted by くりきんとん99 at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月21日

『ギブ・ミー・ア・チャンス』 荻原浩

ギブ・ミー・ア・チャンス -
ギブ・ミー・ア・チャンス -
16〜19日。

大好きな荻原さんの元気をくれる短編集。

登場人物は、元相撲取りの探偵や
元ロックシンガーの演歌歌手、
漫画家デビューを目指す売れっ子漫画家のアシスタント、
リゾート客向けのローカル列車で勤める元CA、
不人気のゆるキャラの中の人などなど。

どの登場人物たちも夢を追い、
その夢をあきらめずに頑張っている人たち。

がんばってもどうにもならないんだよ〜という話ではなく、
諦めずにやっていれば、その夢はいつか
叶うんだよ〜というような物語ばかり。

その頑張りが、ちょっと痛々しかったりもするんだけど、
その痛々しさも愛しかったりもする。

荻原浩さんの作品は、わりとこういう元気をくれるものが多い。

ちょっと落ち込んだ時に読むのはピッタリな短編集。
posted by くりきんとん99 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする