2014年06月23日

『天使の柩』 村山由佳

天使の柩 (天使の卵) -
天使の柩 (天使の卵) -
22日。

読むのが遅い私なのに、一日で読了。
止まらなくなっちゃったんだよね。

『天使の卵』から20年、『天使の梯子』から10年。
帯に書いてあったけど、そんなにたったんだぁ。
『天使の梯子』の内容はほとんど覚えてないんだけど、
そのずっと前に読んだ『天使の卵』はよく覚えている。
それだけ衝撃的で、悲しい物語だったんだよね。

今度の作品は完結になるのかな。
悲しみから、幸せな方向へ進む感じ。

日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれた茉莉。
だが4歳のころに母は父と茉莉を置いて帰国。
茉莉はずっと祖母に疎まれながら育った。

2年前に祖母が死に、14歳になった茉莉は、
父が家にいる間は、部屋へ閉じ込められるようになっていた。
そしてほとんど学校へ通わず、
町をぶらついているときに知り合ったタクヤとばかりいた。

ある日、茉莉は公園でいじめられている猫を助け、
そこで一本槍歩太や夏姫と知り合う。
歩太と出会い、初めて自分の居場所を手に入れた茉莉だったが、
タクヤから脅されるようになる。

歩太と助けた猫、ザボンに迷惑をかけないため、
タクヤの要求にこたえていた茉莉だったが・・・。

歩太が大人!
そして歩太が茉莉に癒され、
どんどん人間らしさを取り戻していく。

それに茉莉も。
茉莉は、ずっと可哀そうだった。
でも歩太にあえてよかった。

茉莉の父が、茉莉の存在を無視して、
そしてどんどん病んで行ってしまっていたけど、
よくなるといい。
難しいだろうけど、茉莉をきちんと見てやってほしい。
でも、もう再会することはないのかな?

終盤、茉莉がタクヤのせいで連れて行かれそうになったときは、
どうなることかと思ったけど、
そこから一気にストーリーが展開。
まさかまさかの方向へ。

良かった、ホント良かったよ。
茉莉と歩太、これからきっとどんどん幸せになるよね。
その幸せになるまでの2人をまた読みたいなぁ。
posted by くりきんとん99 at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 村山由佳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月24日

『ありふれた愛じゃない』 村山由佳

ありふれた愛じゃない -
ありふれた愛じゃない -
21〜24日。

久々に読みたかった村山作品を読んだって感じ。
村山さんにはまったきっかけになった「野生の風」を思い出した。
あれも海外(アフリカのほうだったような)が舞台だったんだよね。

今回は、タヒチが舞台。
老舗宝飾店に勤める32歳の真奈には、6歳年下の貴史という彼氏がいた。
職場では、誠実にお客様に真珠を進めていた真奈だったが、
なぜか部長の広美に目の敵にされていた。

そんな真奈に社長がタヒチへの真珠の買い付けに
真奈も同行するように言われる。
社長の計らいでタヒチでの仕事のあと有給を取り、
貴史と合流することになったが、
タヒチのボラボラ島へ行ったところで、
思わぬ事態に陥る。

そこで、10年前に付き合っていた竜介と再会。
心乱される真奈だったが・・・という話。

はっきり言って貴史が嫌いだった私。
だってね〜、年下とはいえ甘えん坊だし、
真奈を「まーちゃん」って呼ぶのも抵抗。
そして真奈の仕事を軽視してたんだよね。

でも真珠の薀蓄は読んでいてもわかりやすかったし、
やっぱりタヒチでの風景の描写もよかった。

内容はわりと普通の恋愛ものだったけど、
それが村山さんらしいタッチで描かれている。
あの「野生の風」を読んだ時ほどの衝撃は感じられなかったけど、
やっぱり村山さんはこうでなきゃ。

最近は、エロいのが多かった村山さんだけど、
天翔ける』からこっち、
前の作風に戻りつつある?のかな?
次回作にも期待!
posted by くりきんとん99 at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 村山由佳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月12日

『天翔ける』 村山由佳

天翔る [単行本] / 村山 由佳 (著); 講談社 (刊)
9日〜11日。

久々に読みたかった村山由佳!って言う感じの作品だった。
最近はずっと女・渡辺淳一みたいなのだったもんね。

小学5年生のまりもは、ある出来事から、
小学校へ行くことが出来なくなってしまう。
そんな時、近所に住む看護師の貴子と親しくなり、
貴子が通う牧場へと連れて行ってもらう。

その牧場「シルバー・ランチ」を経営する志渡は、
まりもに牧場へ通い、馬の面倒を見ながら乗馬をすることを勧める。

ある日、「シルバー・ランチ」にやり手の芸能事務所、
社長の漆原がやってきて、志渡にエンデュランスに
出場するための馬の調教をすることを依頼し、
そしてまりもにそのエンデュランスに出場することを勧める。

エンデュランスとは、乗馬耐久競技という未知の世界のモノだった。

久々に面白かったし、所々で泣きそうになった。
まりもが学校へ行けなくなった出来事は切なすぎ、
まりもが可愛がっていた馬の突然の死、
そしてエンデュランスの過酷さ。

馬が出る小説で思い出すのは宮本輝。
読んでいてついつい思い出す。
宮本輝さんの小説って競馬と糖尿病の話が良く出てきてたもんね。

登場人物たち、まりも、貴子、志渡がそれぞれが、
つらい過去を持ち、そしてそれぞれが乗り越えようとする。
まりもを支える優しい人たち・・・。

北海道が主な舞台。
そしてラストではエンデュランスの本場、アメリカでの過酷な大会。
まりもとサイファ(馬)の絆にも胸を打たれる。

ラストはすごく良かったんだけど、
志渡と貴子の関係って一体どうなったんだろう。
想像が広がる〜〜っ。

でも、あの北海道弁は、やり過ぎだよね〜って思いたいんだけど、
あんな風にしゃべってる気も・・・。
道産子って、方言ナイ、なまってナイって思いこんでるけど、
けっこう使ってたりするべさ?
posted by くりきんとん99 at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 村山由佳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする