2018年04月04日

『インフルエンス』 近藤史恵

インフルエンス -
インフルエンス -
1〜2日。

大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨(ゆり)はある時、
かつての親友・里子(さとこ)が
無邪気に語っていた言葉の意味に気付き、衝撃を受ける。

胸に重いものを抱えたまま中学生になった友梨。

憧れの存在だった真帆(まほ)と友達になれて喜んだのも束の間、
暴漢に襲われそうになった真帆を助けようとして
男をナイフで刺してしまう。

だが、翌日、警察に逮捕されたのは何故か里子だった――

重かったけど、面白かった〜。
なんだろうこの面白さ。
読みやすかったし。

作家である私に手紙を出し、
「私たち3人の関係を聞いて欲しい」と
独白という形で語り出す友梨。

友梨の目的は?
小説にして欲しいのか?
お金?

それにしてもこの3人の関係って。
友情なのか、独占欲なのか。

読後感は、決してよくはない。
なんともモヤモヤしたものが残る。
だけど面白かった。
あの「サクリファイス」とはまるきり違う面白さ。
こういうのもいいな〜。
posted by くりきんとん99 at 00:00| Comment(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月22日

『スティグマータ』 近藤史恵

スティグマータ -
スティグマータ -
16〜21日。

サクリファイスシリーズの5作目。

ドーピングの発覚で失墜した世界的英雄・メネンコが、
突然ツール・ド・フランスに復帰した。
白石誓、通称チカは、彼と同じチームの伊庭からメネンコを紹介される。
そしてチカはそのメネンコから、
チカと同じチームのアルギを気にかけるよう取引を持ち掛けられる。

メネンコと真意がつかめぬまま、レースは始まる。
チカは、アルギを気にかけながら
エースのニコラの総合優勝のため、
アシストとしてできるだけのことをしようとする。

久々のツール!
このシリーズを読むまでツールになんて
興味が一切なかったけど、
想像以上に深いというか複雑というか、とっても面白そう。

今作も面白かった〜けど、チカと同様に
メネンコが何を考えているのか分かんなかった。
まさか、そんな物語を描いていたとは!

そんなメネンコに振り回されたアルギやチカ、
アルギの妹のヒルダが可愛そう。

それにしても伊庭は気持ちいいなぁ。
はっきりしていて。
チカとともに活躍してほしいよ。

結局ニコラは、どうなったのかな?
次作でわかるかな?
posted by くりきんとん99 at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月10日

『胡蝶殺し』 近藤史恵

胡蝶殺し -
胡蝶殺し -
6〜9日。

今回の近藤さんの作品は、
歌舞伎の世界が舞台。
それでもとても分かりやすく読みやすい。
歌舞伎の世界に無知でも十分に楽しめる。

37歳で歌舞伎役者の市川萩太郎は、
興行会社の社長から、花田屋の秋司の後見人にならないか打診される。
秋司の父、中村竜胆は、去年の秋、49歳で急死していた。
萩太郎は、悩むが自分も子供の頃に父を亡くし、
苦労をしたことを思い出し、後見人を引き受けることにする。

萩太郎には、6歳の息子、俊介がいたが、
なかなか踊りに興味を持てないようだった。
そして秋司は7歳。
萩太郎は、俊介のやる気になるきっかけになるのでは、と考えていた。

萩太郎はある日、役者仲間から、
秋司の母、由香利が秋司のことで
何度もトラブルを起こしていることを聞く。

ホントにわかりやすく、読みやすかった。
それに、ドロドロになりそうな内容なのに、
わりとさらっと描かれている。

萩太郎が若いからか、
子どもたちのことを書いているからか。

秋司が舞台初日におたふく風邪をひいていることから、
どんどん話が予想外の方向へ展開。
読んでいて、秋司も俊介も可愛くて、
2人を何とか舞台に!と思ってしまう。

そして胡蝶。
これは、ぜひ、映像で観たい。
でもやっぱり胡蝶は、子どもの時に踊っているのを観たかったかも。
見た目がいいなら、大人になってからでもいいけどさっ。

まるきり歌舞伎には興味がなかったけど、
ちょっと観たくなっちゃった。ミーハーな私。
posted by くりきんとん99 at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする