2014年03月25日

『はなとゆめ』 冲方丁

はなとゆめ (単行本) [単行本] / 冲方 丁 (著); 角川書店 (刊)
19日〜24日。

冲方さんの作品にしてはページ数が少ないんだけど、
前半、慣れぬ文体に思うように進まなかった。

今まで読んだ冲方さんも時代モノで、今回も時代モノ。
といっても今回は平安時代。
そしてあの清少納言の立場から書かれている。

冲方さんが、女性のそれも平安時代の貴族の立場で。
だからね〜、なかなか最初読みにくかったんだよ。

清少納言と言えば「枕草子」。
そして紫式部とライバル?くらいしかわかんなかったんだけど、
どうやら、紫式部とはかぶってなかったらしい。
宮中にいたのが。

内容は、清少納言が離婚し、
帝の妃である中宮定子様の女房として宮中に入る。
最初はなかなか馴染めずにいたが、定子様に才能を見出され〜という話。

「枕草子」を書くことになった経緯みたいなものも
書かれているんだけど、これはどちらかというと、
中宮定子の波乱万丈な人生を書いている感じかなぁ?

全然知らなかったよ。
絶頂から一気に没落していった不遇の中宮がいたなんて。
フィクションとはえ、わりと史実に沿っていると思われるし。
でも1000年以上前だもんなぁ、考えたら。

タイトルの「はな」はどうやら中宮のことだったのかな?

この中宮定子の没落具合は辛いんだけど、
それでも宮中のきらびやかさみたいなのは、
読んでいても伝わったし面白かった。
いろいろ想像も広がるよね〜。

こんな時代のを読むとあの「なんて素敵にジャパネスク」シリーズを
久々に読みたくなっちゃった。
posted by くりきんとん99 at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 冲方丁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月29日

『光圀伝』 冲方丁

光圀伝 [単行本] / 冲方 丁 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
20日〜29日。

いやあ〜〜、読みごたえあった!!
750ページだもんね。
読んでも読んでも進まないって感じ。

『天地明察』でも登場していた光圀。
でもやっぱりドラマ「水戸黄門」のイメージが強かったけど、
この作品を読むと光圀のイメージががらりと変わる。
そもそも光圀が徳川家康の孫だったって知らなかったもんなぁ〜。
確かに綱吉の時代だったのは知ってたような気がするけど。

なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか。
老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を
書き綴ることを決意する。

三男でありながら世子となった光圀は、
幼少期に父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた。
青年期には傾奇者として暴れまわる中で宮本武蔵と邂逅。
やがて学問、詩歌の魅力に取りつかれ、水戸藩主となった若き「虎」は、
「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す。

前半は、世子となった光圀の苦悩。
そして光圀は「義」を見つける。

その「義」を果たそうとしながらも、
子どもが出来ちゃったりするあたりが、傾奇者らしい。
尚更苦しむんだけど・・・。

そして一人でいようと決めたところで持ち上がる縁談。
なかなか上手いこと行かないもんだよね。
でもその縁談の相手、泰姫のキャラが良かった。
いつまでも光圀と一緒にいてほしかったけど・・・。

親しい人たちもどんどん失う光圀。
後半は、亡くなっていく人が多くて、読んでいてもツラかった。

親友の林読耕斎、泰姫、山鹿素行などなど。
やっぱり一番つらかったのは泰姫だよね。

将軍の綱吉よりずっと民から人気のあった光圀。
そりゃそうだよね。
だから、「あの男」を殺すことになっちゃったのかな。

ドラマ「水戸黄門」では好々爺な光圀。
全然、違ったこの物語での光圀。
ぜひ、映像化してほしい。
映画じゃ短いから、大河がいいなぁ。

でも光圀役が思いつかない・・・。

posted by くりきんとん99 at 19:37| Comment(2) | TrackBack(1) | 冲方丁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月14日

『もらい泣き』 冲方丁

もらい泣き [単行本(ソフトカバー)] / 冲方 丁 (著); 集英社 (刊)
13日〜14日。

久々の2連休。
ちょっと買い物しただけで後は自宅で、
ビデオを見たり、本を読んだりということで、
私にしては珍しく、2日続けての読了。

今回は、冲方さんが雑誌で連載してたショートショートを
一冊にまとめたもので、読みやすかったし。

冲方さんが、いろんな人から泣ける話を聞き、
それを創作して作品にしたショートショート。
実際、泣けるものもあれば、
正直なところ、よくわからないモノもある。

一応、創作しているから小説の括りになるのかな?

本人とっては、泣ける話でも他人にとっては、
泣けない話のこともあるし、逆のこともある。

あとがきでも書かれているが、インタビューした泣ける話は、
「家族」「信頼」「恋愛」にまつわる話が多く、
ついで「病気・怪我」「動物」「死別」にまつわる話が多かったんだとか。

でも全体を通して思った事は、
その泣ける話は、それを話してくれた人にとって、とても大切な話ばかり。
その人の人生を大きく変えるものもあれば、その人の原動力になっていたりする。

そう感じさせるように、冲方さんが創作したのかもしれないけど。

私は、そんな泣ける話、持ってるかなぁと思ってしまった。

・・・無いんじゃないかな〜?

posted by くりきんとん99 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 冲方丁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする