2015年03月02日

『ラスト・ワルツ』 柳広司

ラスト・ワルツ -
ラスト・ワルツ -
28〜1日。

「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、第4弾。
結城中佐の率いるD機関が活躍してきたこのシリーズ。
でも今回はちょっとテイストが違う。

「アジア・エクスプレス」
満鉄特急<あじあ>号に乗車している瀬戸礼二は、
車内で情報提供者モロゾフと接触しようとし、
モロゾフが死んでいるのを発見する。
瀬戸の情報提供者が死ぬのはこれで3人目だった。

「舞踏会の夜」
加賀美顕子は、アメリカ大使館主催の仮面舞踏会で、
オペラグラスを覗き、熱心に来場客を見ていた。
そんな顕子は、昔、顕子を助けてくれた男性を思い出していた。

「ワルキューレ」
ベルリンの老舗ホテルでおこなわれた日独共催パーティに
出席していた日本大使館の内装担当の雪村幸一は、
映画俳優の逸見五郎と知り合う。
雪村は、日本大使館に仕掛けられた盗聴器のルートを確認し
遮断することを任命されていた。

上の二つは短編。最後が中編。
どれも相変わらず小気味がいい。
「アジア・エクスプレス」は、ちょっとハラハラ。
だけど、最後には〜♪
でも「舞踏会の夜」は今までとちょっと雰囲気が違う。
それは、顕子の立場で描かれているから。
それが20年前の回想シーンもまた面白いんだよ。
「ワルキューレ」がちょっと長くて、
そしてちょっと難しい感じ・・・?
雪村って要するにD機関の人間じゃないってこと?
雪村に接触してきたスパイがD機関・・・?
どちらにしても雪村が無事に日本に辿り着いて
映画が観れるといいよね。

今回もスリルもあって楽しめた今作。
自作も期待!
posted by くりきんとん99 at 20:48| Comment(2) | TrackBack(2) | 柳広司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月23日

『パラダイス・ロスト』 柳広司

パラダイス・ロスト (角川文庫) [文庫] / 柳 広司 (著); 森 美夏 (イラスト); 角川書店 (刊)
〜18日。

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第3弾。
結城中佐の率いるD機関が活躍するこのシリーズ。
3作目ともなると1作目の『ジョーカー・ゲーム』ほどの衝撃はないけど、
それでも驚きの連続。やっぱりこのシリーズは面白い。

「誤算」
島野亮祐は、軽い記憶障害に陥る。
助けてくれた青年たちによると、ドイツ軍に占領されたフランスで、
ドイツ軍の兵士に向かって暴言を吐く老女をかばってのことだったらしい。
島野を助けてくれた青年たちはレジスタンスで、
彼らもドイツ軍から追われていた。

「失楽園」
シンガポールのラッフルズ・ホテルの庭で
男性の死体が見つかる。
事故死と思われたが、若い女性が自首してくる。
その女性の婚約者であるブラントは、女性の無実を晴らすため、
なんとか真犯人を探そうとする。

「追跡」
英国タイムズ紙極東特派員で英国のスパイであるプライスは、
D機関の結城中佐のことを調べようとする。
有崎晃が結城中佐に違いないと考えたプライスは、
有崎子爵に仕えていた里村のもとを訪れる。

「暗号名ケルベロス」
サンフランシスコから横浜に向かう豪華客船、朱鷺丸。
ハワイ諸島が見えてきたところで、クロスワードパズルをしていた内海脩は、
アメリカ人のモーガンという男性と知り合う。

今回も短編。
最後の「暗号名〜」だけ、長めだったけど。
どれも、面白かった。
読んでいて、この人がスパイか?
どう騙すの?どうこの窮地を脱するの?
そんなことを思って、ハラハラドキドキ。
そして全てが分かったときの爽快感。

今回は、結城中佐の過去がわかるのか?
この有崎って・・・??

ん〜〜、謎だらけ。
でも謎は謎のままでもいいような、
やっぱり知りたいような・・・?

次は出るのかな?
出てほしい。
このシリーズ面白いんだもん。
posted by くりきんとん99 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 柳広司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月14日

『ダブル・ジョーカー』 柳広司

ダブル・ジョーカー (角川文庫) [文庫] / 柳 広司 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
〜14日。

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ、第2弾。
結城中佐率いるスパイ組織「D機関」の短編集。
今回もいろいろな立場から描かれていて、
それぞれにおもしろく読むことができた。

D機関に対抗してできた風期間。
その二つの組織のスパイ対決が描かれた「ダブル・ジョーカー」

モスクワのスパイとなった軍医の脇坂のもとに
スパイ狩りが行われているという連絡が入る「蠅の王」

軍の命令で電報を打つためにハノイに滞在中の高林の前に
現れた男がD機関を名乗る「仏印作戦」

ヴォルフ大佐は、事故で死んだ日本人がスパイだったと確信する。
そしてそのことから、自分が片目を失った事件を思い出す「柩」

身分を二重偽装し、アメリカの地方有力者の娘と結婚した中根は、
情報交換をするためにあった相手が、
実の兄だということに気がつく「ブラックバード」

ブランドは、娘のエリーのために悪魔に魂を売る。
だが、何を命令されたのかは記憶に残っていなかった「眠る男」

相変わらずお見事!
ただ「ブラックバード」はねぇ、え!?どうなるの!?って感じ。
続きが書かれることはあるのか、中根はいったいどうなったのか?
でもやっぱり、このまま出てこないんだろうなぁ。

今回一番面白かったのは、
結城中佐の過去が描かれていた「柩」だよね。
それも敵方のスパイを摘発する立場の人間の回想だったから、面白かったなぁ。
なるほど、だから結城中佐は手袋なのね・・・。

「眠る男」は、謎だらけ。
でも、イヤな感じはせず、読後感は良し。
普通はモヤッとしそうなもんだけど、
さすが「ジョーカー・ゲーム」シリーズ。
あなどれません。

次も気になるよね。
早く文庫にならないかなぁ〜。

posted by くりきんとん99 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 柳広司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする