2011年12月31日

『悪の教典』 貴志祐介

悪の教典悪の教典
(2011/11)
貴志 祐介

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25日〜30日。 単行本で出ていた『悪の教典』、上下巻で発売されていたものが、 まさかの一冊に。 上下巻は結構な厚さだったのに、短編2編も追加されている。 どういうこと・・・?と思ってたら、2段組だった。 2段組なのに670ページくらいある。 読み応えあり。 他の作家さんだったら躊躇したかも。 でも『新世界より』も同じくらいの厚さで、 サクサク読めたから、これも大丈夫でしょうということで挑戦。 やっぱり、さくさく読めた。 私立高校、2年4組の担任の蓮実。 蓮実は、顔も良く、頭が異常に良かった。 2年4組は、問題児が多く、何かと問題が起こるが、 蓮実は、生徒も同僚も見事に操りながら、問題を解決していく。 前半は、ふ〜〜〜ん、頭がいい人たらしの先生の話・・・?と思ってたが、 蓮実の残酷な部分がチラホラと出てくる。 そして後半になると、邪魔な生徒、先生を排除していく。 いろいろな形で。 躊躇なく、人を殺していく蓮実。 学校では、不自然な事件、事故が増えていく。 1人の生徒を殺したとき、蓮実はちょっとした失敗に気づき、 それを隠すために、2年4組の生徒全員を殺すことを決める。 人を殺すことに何も感じない蓮実にある意味、潔さを感じた。 殺人の場面もさらっと書かれているので、 それほど恐怖は感じられない。 これだけ人を殺しても、容疑者にならないほど頭のいい蓮実。 そんなに頭いいのにどうして殺人なんか・・・?と、 どうしようもないことを考えちゃった。 でもさすがに今年最後の一冊にするには読後感が悪すぎ。 今慌てて『ぶたぶたは見た (光文社文庫)』を読んでるから。
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2011年09月05日

『鍵のかかった部屋』 貴志祐介

鍵のかかった部屋鍵のかかった部屋
(2011/07/26)
貴志 祐介

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1日〜3日。 しまった。これ、シリーズものだったんだ。 ちょっと帯に書いといて欲しかったなぁ。 ○○シリーズとか、あの二人が再登場とか。 初めてでも面白く読めたけどね〜。 『新世界より』と『ダークゾーン』しか読んでなかった私。 勝手にミステリーって珍しいなぁくらいに思ってたのが悪かったんだけどさっ。 自称・防犯コンサルタントの榎本と美人弁護士の青砥が 密室殺人に挑むこのシリーズ。 今作は、4つの事件が書かれている。 「佇む男」では、密室の中で自殺していた社長の話。 トリックは、かなりびっくり。これってありなの?というのが正直な感想。 「鍵のかかった部屋」は、元空き巣犯の会田が、 甥が自殺するところに居合わせたという話。 これが一番好きだったかな。 「歪んだ箱」は、欠陥住宅で死んだ施工会社の社長。 欠陥住宅ならではの密室。よく考えるよね〜。 「密室劇場」は、劇の最中、役者さんが楽屋で殺される話。 これは、好き嫌いが出そう。私は嫌いじゃないけど、ひと休み的な感じ。 一番最後じゃなくて、3番目くらいに入れればよかったのに。 どの事件も、榎本が密室の謎を解いていく。 青砥の天然ぶりも面白い。 『硝子のハンマー』、『狐火の家』を読んでいれば、 この二人のやり取りをもっと楽しむことができたんだろうなぁ。 そのうち図書館で借りて来ようっと。
posted by くりきんとん99 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 貴志祐介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月29日

『ダークゾーン』 貴志祐介

ダークゾーンダークゾーン
(2011/02/11)
貴志祐介

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22日〜28日。 こ〜〜れも読むのに時間かかっちゃったなぁ。 なかなかのらなくって、後ろ半分は一日で読んだんだけど・・・。 貴志祐介さんの本は「新世界より」以来。 「悪の教典」は、どうしようかなぁって思ってる間に 本屋大賞にノミネートされて、図書館で予約しようにも、 ものすごく遅くなりそうだし、この厚さの上下巻は買う気にならないし・・・。 と思ってるところに、これが発売され、すかさず図書館で予約。 わりと早く順番来たわ。 「新世界より」のイメージあったから、 厚くてもすぐ読めるかなぁと思ってたけど意外と手ごわい。 プロの棋士を目指す塚田は、気が付くと架空世界で目覚めた。 そこで塚田は「赤の王将(キング)」として、 他の駒を使って「青の王将(キング)」と将棋のような戦いをし、 7局のうちの4局を勝利しなければ、 他の駒ともども消滅させられるということを知る。。 駒がグロテスクな姿になってしまった、 塚田の恋人の理紗だったり、友達の河野だったり。 おそらく全員が知り合い。 駒の名前が、死の手(リーサル・タッチ)とか、 火蜥蜴(サラマンドラ)とかだったりするから、 なかなか読みにくい。 そういった、仲間の駒たちが、 塚田の命令によって、敵の駒と死闘の戦いをしていく。 実際殺された駒は相手の持ち駒になったり、 そこへポイントまで加算され、昇格までされていくからさらにややこしい。 将棋とか好きな人はいいのかも? そして一番の問題は、なぜこの仮想世界へいるのか・・・? この戦いの合間に、断章という形で、 塚田の現実世界でのエピソードみたいのが入っている。 その断章が進むたびに、読むのがつらくなっていく。 オチは、ん〜〜〜。 こういうオチだったんだ〜。 なるほどね〜という感じ。 読後感は、私はあまり良くなかったなぁ。
posted by くりきんとん99 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 貴志祐介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする