2012年01月14日

『コーヒーもう一杯』 平安寿子

コーヒーもう一杯コーヒーもう一杯
(2011/10)
平 安寿子

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12日〜14日。 平さんらしい、主人公を身近に感じられる作品。 今回の主人公は、32歳の未紀。 店舗内装の仕事をしていた未紀は、 あるとき、結婚を考えていた彼氏にフラれる。 そして仕事でお客とケンカし、 売り言葉に買い言葉で、カフェを始めることを考える。 今までいろんな店を見てきた自分が失敗するわけない。 そう考える未紀は、それでも会社を辞める決心がつかず、 母に止めてもらおうと話をしてみると、 逆に背中を押され、カフェを始めることを決意する。 読んでいて、甘いんじゃないの? それじゃあ、カラダ壊しちゃうんじゃないの? カフェでやろうとしてたこと、出来てないんじゃないの? と、心配なことだらけ。 その心配がすべてそのまま現実になっていく。 たぶん、お店が上手く行っちゃうと、 面白くないんだろうなぁとは思うんだけどね。 ハラハラしちゃったよ。 未紀は、この失敗でたくさんのことを学んだと思う。 そのことが後半、ラストのほうで活かされていく。 失敗は怖くないんだよって思わされる。 ラストは前向き感じでホッとした。 未紀の背中を押したお母さん、 ムリをしている未紀に、お店を閉めることを進めたお母さん、 母の愛を感じたね〜。
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2011年09月01日

『しょうがない人』 平安寿子

しょうがない人しょうがない人
(2011/05)
平 安寿子

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28日〜31日。 主人公は、パートをやっている40代前半の主婦、日向子。 タイトルの通り、日向子の周りにいるしょうがない人たちのことを書いているんだけど、 年齢が近いせいか、妙にリアルに感じるし、共感できるところも多々。 前半は、日向子に自慢話ばかりする従妹の事や、 妙に物わかりがいい姑の事、一方的な報告ばかりしてくる後輩の事。 年頃で扱いが難しくなってきた娘の事。 まるで、酒井順子さんのエッセイを読んでいるような感じ。 いるよね〜〜、こういう人。こういう困った人。 そして、日向子の考えること、感じることに共感もできる。 日向子は、パート先や、妹のところへ行って愚痴を聞いてもらい、 そこでストレス発散をする。 後半に入ってくると、わりと深刻な問題が発生。 姑との同居の話や、実家の土地活用の話が出てきて、 日向子と妹の亜希子、それぞれの旦那、両親ともごたごたしてしまう。 ラストは、ふ〜〜ん、上手くまとめたなぁって感じ。 日向子がいたってフツー。 フツーの、弱いところ、イヤなところのあるフツーの主婦として書かれている。 だから、感じることも共感できる。そしてイヤなところも。 ず〜〜〜っと先だと思っていた同居、 まだまだ元気だと思っていた両親のこと。 ちょっと下に見ていた妹のこと。 そういったちょっとした、わざわざ口に出さないようなことが書かれていて、 同年代の私にも、いろいろと考えさせられるような小説だった。 一番しょうがない人は、「自分」なんだろうね〜。
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