2011年08月28日

『シューマンの指』 奥泉光

シューマンの指 (100周年書き下ろし)シューマンの指 (100周年書き下ろし)
(2010/07/23)
奥泉 光

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23日〜27日。 2作目の奥泉光作品。 この前に読んだのは、『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 この2作は、全然違う!! きっとこの『シューマンの指』は、すごくまじめに書いて、 『桑潟幸一〜』は、真剣にふざけて書いたのでは?と思わされる。 30年前にある事件で、ピアニストとして致命的なけがを負った永峰修人が、 海外のコンサートで演奏しているといううわさを聞いた私。 30年前に私とシューマンに憑かれてた天才美少年ピアニスト修人との 出会いや高校のころのことを回想していく。 そんな中で起こる殺人事件。 さらに、違う事件では、修人は指に致命的なけがを負う。 正直、シューマンは、トロイメライくらいしかわからない私にとって、 読み進めるのは、ツラいものだった。 書き手である私が、いかに修人の影響を受け、 そして、シューマンのことを好きになっていったか。 修人が論じるシューマンのことが細かく書かれている。 専門用語も多いし、出てくる曲も分からない。 知ってれば、3倍は楽しめたのでは? そして、なかなか事件が起こらない!! いつ起きるんだ?と思いながらず〜〜っと読み進め、 ようやく事件が起きるのは、半分くらい読んだところ。 でも、そこからはあっという間に読み進めることができた。 全体的に文章が淡々と描かれていて、事件の暗さが際立ってたと思う。 途中で何となく犯人には気づいてたんだけど、 最後であんなオチがあるとは。ちょっと反則? シューマンが精神を病んだことを考えれば、ありだったんだろうけど。 しかしこの本の装丁、好きだけど、 やっぱり血のところ拭おうとしちゃうよね〜。
posted by くりきんとん99 at 06:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 奥泉光 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月06日

『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 奥泉光

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
(2011/05)
奥泉 光

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28日〜6日。 初奥泉光作品。 図書館で『シューマンの指』を大分前に予約したんだけど、 まだまだ来ないので先にこちらを。 どうやらシリーズの2作目だったらしいんだけど、 主人公の桑潟幸一(クワコー)の勤務先の大学が変わってて、 わりと問題なく読むことができた。 大学の准教授というとついつい思い出すのが、 東野圭吾の『ガリレオシリーズ』。 スタイリッシュなってあるし、あんな感じでかっこよく謎解きか? と読み始めると、まったく違う!! クワコーの勤める「たらちね国際大学」は、サイテーレベル。 そしてクワコーも、貧乏でダメダメ〜な教師。 このダメダメっぷりが新鮮で面白い。 そしてクワコーの周りの同僚や学生たちも、 キャラが立っていて面白い。 そして、最近よく見る気がするんだけど、 ところどころ太字で強調してあるんだよね。 最初はどうよ?!と思ったけど、だんだんと全く気にならなくなった。 このクワコーの周りで起きる様々な事件を、 クワコーではなく、クワコーが顧問をする文芸部の学生たちが協力。 謎を解くのはその部員のジンジンという学生。 事件に巻き込まれて困って泣いている(笑)クワコーを見て、 仕方なくというか、面白半分で協力していく学生たちも面白いし、 ジンジンの洞察力がものすごい。 まるであの学生アリスシリーズの江神先輩みたい。 ただジンジンは、江神先輩ほど親切じゃないんだけど。 このジンジン、女子学生なのにホームレス。 何とも謎の多いこのジンジン、ものすごく気になります!!
posted by くりきんとん99 at 22:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 奥泉光 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする