2011年08月18日

『11 eleven』 津原泰水

11 eleven11 eleven
(2011/06/16)
津原 泰水

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17日〜18日。 津原泰水さんの短編集。 その名の通り、11の作品が入っている。 これは・・・、何というか、 怖いというか、悲しいというか、不思議というか・・・。 そんな物語が、いろんな形で書かれている。 時代もいつだかわからないものや、 近代や現代どばらばら。 そして長さも10ページ足らずモノから、 40ページくらいのものまで。 1作だけ書下ろしで他の作品は雑誌とかですでに掲載されているもの。 どれも印象深かったんだけど、その中でも、というものをいくつか。 「延長コード」  5年前に家出した娘が他界したことを知り、  その娘が居ついていた家に行き、  娘が何を見ていたか、それを知ろうとする父親。 5年も離れていた娘のことを一生懸命辿る父親。 虚言壁のあった娘の死を父親はどういう思いで受け止めたのか。 「追ってくる少年」  父とその妹が交通事故死。  その事故に巻き込まれた少年に追いかけられる。 短い作品なんだけど、怖かった。 怖いことを書いているのに淡々としてて、怖かった〜。 「手」  友達と一緒にちょっと家出する中学生。  家出先の「鴉屋敷」と呼ばれる家で不思議な少年に出会う。 これも怖かった。 時間の感覚も、生きているのか死んでいるのかわからないところも。 寝る直前に読んだもの悪かったのかも(^_^;) 全体的に怖い話が多かったけど、悲しい話も。 「テルミン嬢」は、なんだか救いようのない悲しさ。 「土の枕」では、結局自業自得なんだろうけど、 運命ってひどいもんなんだなとも思わされた。 1冊にいろいろなものが詰め込まれている。 これは、津原ファンにはたまらない贅沢な1冊ですね。
posted by くりきんとん99 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 津原泰水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする