2015年08月12日

『東京帝大叡古教授』 門井慶喜

東京帝大叡古教授 -
東京帝大叡古教授 -
2〜9日。

なかなか読むのに時間かかっちゃった。
直木賞の候補になったから借りてみたんだけど。

私は熊本から東京帝国大学法科大学の教授である
宇野辺叡古(うのべえーこ)のもとで勉強をするために上京。
大著『日本政治史之研究』で知られる彼は、
法律・政治などの社会科学にとどまらず、
語学・文学・史学など人文科学にも通じる”知の巨人”である。
その叡古教授と待ち合わせた帝大の図書室で私は死体を発見する。
それは、叡古教授と敵対する高梨教授だった。

私は、叡古教授に阿蘇藤太という名前を付けられ、
一番の容疑者になる叡古教授のため、真犯人を探すことに。
そして真犯人が捕まった後、また違う教授が・・・。

時代は明治。殺されたのは帝大の教授たち。
事件の背景には、生まれたばかりの近代国家「日本」が
抱えた悩ましい政治の火種があった。

帯に「ミステリーの主役は、天才物理学者(Y)や
天才工学者(S)ばかりじゃない!!」っていうあおり文句。
Yは、言わずと知れた湯川准教授でしょ。
(S)がわからん!って思って調べたら、森博嗣さんのシリーズらしい。
読んでないもんなぁ。

このあおり文句のわりにミステリー色は薄いような。
それほどこの連続殺人に気持ちがいかなかった。
それより興味深かったのは物語の背景。
日露戦争のことが書かれ、実際活躍した人たちが登場。
殺されていく教授たちもそうだし、桂首相や原敬などなど。

そして一番気になったのは、阿蘇藤太の正体だよね。
わかってから、思わずネットで調べちゃった。
な〜る〜ほ〜ど〜(*^。^*)

ミステリーも面白かったけど、
たまにはこういうのも面白い。
posted by くりきんとん99 at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 門井慶喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月16日

『小説あります』 門井慶喜

小説あります小説あります
(2011/07/20)
門井慶喜

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11日〜16日。 さすがに旅行に図書館本を持っていく勇気はなく、 ちょっと時間がかかってしまいました。 でも、読みやすい本でしたね。 『おさがしの本は』の姉妹編ということなので、 また、図書館員の話か?と思いながら読んだけど、 あのN市図書館を救った和久山さんが出てきたくらいかな? あんまり出てきてくれなかったけど。 今回の舞台もN市。 N市の文学館の廃館が決定し、 それを嘱託職員の老松郁太が阻止しようとする物語。 ちょっと似てるね〜。 老松郁太は、実は大会社の社長の座を弟に譲り、 家を出てこの仕事をしていた。 そしてこの文学館が廃館になった後、買い取るのが弟の会社。 この文学館は、もともと徳丸敬生という作家の住まいだった。 徳丸は、30年前ほど前に自殺のために失踪。そして死亡宣告されていた。 郁太は、偶然この作家の遺稿集を手に入れる。 その遺稿集には、何故かこの作家の直筆のサインがあった。 さらに郁太は弟の勇次と勝負をすることになる。 それは「人はなぜ小説を読むのか」、勇次を納得させられたら、 文学館を会社が買い取った後も、文学館として存続させるというもの。 納得させられなかった場合は、予定通り文学館は料亭となる。 何故、遺稿集に作家のサインがあったのか? そして「人はなぜ小説を読むのか」。郁太は勇次を納得させられるのか? 文学館を間に、二つの謎が進んでいくという感じ。 最後の最後まで、どうなるかわからないんだけど、 緊迫感は感じられず、淡々と描かれている。 これは、『おさがしの本は』でもそうだったような。 かなり前に読んだので忘れちゃったけど。 違和感があったのは、郁太も勇次も若かったこと。 若い人たちが上に立つ大会社・・・? せめて30代後半くらいの設定にしてほしかったなぁ。 門井さんも40になるんだから無理はないと思うんだけど〜。 でもこの人の文章は、わりと静かな感じで好きですね。 ラストは意外な感じ。 これはこれで良かったような・・・? 郁太と音海の関係が進展しないのか、 期待したけど、それはナシだったのはちょっと寂しかったかな。
posted by くりきんとん99 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 門井慶喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする