2017年01月22日

『七月に流れる花』 恩田陸

七月に流れる花 (ミステリーランド) -
七月に流れる花 (ミステリーランド) -
17〜20日。

少年少女向けに描かれた作品で、
とても読みやすかったけど、
恩田さんらしくちょっと不思議でちょっと怖い物語。

坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。
六月という半端な時期の転校生なので、
友達もできないまま夏休みを過ごす羽目に。

終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、
緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。
思わず逃げ出したミチルだが、手元には、
呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、
夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。

ミチルは五人の少女とともに、
濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。

城には三つの不思議なルールがあった。
鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。
三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。
水路に花が流れたら色と数を報告すること。

読みやすいけど怖い。怖いけど面白い。
でも意外なオチだったなぁ。
可哀相なお話だった。

次は、男の子の物語。「八月は冷たい城」。
posted by くりきんとん99 at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 恩田陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

『吾輩も猫である』

吾輩も猫である (新潮文庫) -
吾輩も猫である (新潮文庫) -
14〜17日。

夏目漱石の没後100年、生誕150年記念で書かれたオマージュ。
といっても本家を読んでないんだけどね。

めずらしく山内マリコさんだけがお初。

どれも読みやすく面白かったわ。
本家と一緒で猫目線から描かれてて、
どれにも共通するのが、人間が下なんだよね。
猫様って感じ。

意外と面白かったのが、赤川次郎さんのかな。
猫になってしまった妻が自分を殺した犯人を教えるなんて。

そして予想外だったのは荻原浩さんの作品。
まさか四コマ漫画になっているとは!
それも本人が漫画を描いているとは!

それぞれの作家さんがそれぞれの持ち味を生かしているって感じで、
どの作品も楽しめた。
たまにこういうのもいいよね。
posted by くりきんとん99 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月14日

『居酒屋ぶたぶた』 矢崎存美

居酒屋ぶたぶた (光文社文庫) -
居酒屋ぶたぶた (光文社文庫) -
10〜13日。

年明け早々癒してもらっちゃった。
今度のぶたぶたさんは、居酒屋〜だけではなく、
カクテルバーだったり、屋台のおでん屋さんだったり、
ワインバーだったり、日替わりの読書好きの集まるバーだったり。

そしてどのぶたぶたさんも
いつものようにとんでもなく器用で
美味しそうな料理を作り、
話をさりげなく聞いてくれて、
癒してくれるんだなぁ。

でも今回のぶたぶたさん、
最後のお話で、なんとホラーを〜!!
地味に怖かったわ。

点目でホラーを語る可愛いブタのぬいぐるみ。
・・・シュールかも?
posted by くりきんとん99 at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 矢崎存美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

『花咲小路三丁目のナイト』 小路幸也

花咲小路三丁目のナイト -
花咲小路三丁目のナイト -
8〜9日。

「花咲小路シリーズ」4作目。
どうやら3作目を読み飛ばしてしまったみたい。
予約せねばっと思ったけど、もうちょっと先かな。

今回は、深夜営業のお店「喫茶ナイト」が舞台。
この喫茶ナイトをやっている円藤仁太は、
世界を放浪していたという変わり者。
そこへ、甥っ子の望がサラリーマンを辞め、
この「喫茶ナイト」で手伝いを始める。

「喫茶ナイト」は、普通の喫茶店ではない。
相談事を聞いてくれ、時には解決してくれるという。

…まるであの「東京バンドワゴン」みたい?
まあ、作家さんが一緒だもんね。

でもよかったわぁ。
あのセイさんが登場したり、
淳ちゃん刑事さんも登場したり。
まああいにく、あまり記憶がないんだけど。

持ち込まれる相談事は、恋愛がらみだったり、
幽霊?のことだったり。
そこを謎の男、仁太があっさりと解決しちゃったりするんだよね。
でも最後の相談事は複雑で。淳ちゃん刑事さんがね。
この最後の相談事の解決法は、予想外。
一応解決のきっかけは望が。
でも最終的には、仁太が。

えっ、じゃあこの「喫茶ナイト」は、
無くなっちゃうの!?どうなっちゃうの!?
なんとも残念な、でも先が気になる終わり方。

とりあえず、読み飛ばしちゃった3作目、近々読もうっと。
posted by くりきんとん99 at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 小路幸也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

『三鬼 三島屋変調百物語四之続』 宮部みゆき

三鬼 三島屋変調百物語四之続 -
三鬼 三島屋変調百物語四之続 -
1〜7日。

2017年の最初の1冊がこれ。
なかなかに読み応えのある大好きなシリーズ。

「三島屋シリーズ」の4作目。
ずいぶんとおちかが明るくなった。
聞き手としてもこなれた感じで。
その分、読みやすいような物足りないような…?

「迷いの旅籠」
12歳の女の子・おつぎが語り手。
おつぎの村では毎年春に行燈祭りがおこなわれていた。
その年、藩主の命で行燈祭りが中止に…。

「食客ひだる神」
江戸で評判の弁当屋「だるま屋」。
だが、夏場には休業してしまう。
それには意外な理由が。

「三鬼」
お取り潰しになってしまった山陰の小藩。
元家老がおちかの元で語った話は、
昔、その元家老が務めた山村での恐ろしい物語だった。

「おくらさま」
おちかのもとに訪れた話し手は、
14歳で時を止めてしまった老婆・お梅。
語り終わったお梅はそのまま姿を消してしまう。

表題作の「三鬼」もぞわりと怖くて良かったけど、
やっぱり最後の「おくらさま」が良かったかな。

まさか若先生が、おちかの元から離れてしまうとは!
だけど新しい出会いもあったり。
おちかもすっかり明るくなって、
そして若先生とお梅のおかげで新しい一歩を踏み出せそう。
posted by くりきんとん99 at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする