2016年10月30日

『手のひらの音符』 藤岡陽子

手のひらの音符 (新潮文庫) -
手のひらの音符 (新潮文庫) -
28〜30日。

すっかりお気に入りになった藤岡さん。
最初は、作者が看護師になってるし
作品は医療関係ばかり?と思ったが、どれも違う。

デザイナーの水樹は、
自社が服飾業から撤退することを知らされる。
45歳独身、何より愛してきた仕事なのに……。

途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、
恩師の入院を知らせる電話が。
お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。
幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。

作者が私と同い年だからだろうけど、
主人公が、同世代のことが多く、感情移入もしやすい。
それも今回は、45歳の独身。

水樹が思い出す過去は、心が温まるものもあれば、
辛くなるものも。
全体的には、辛くなるものが多いような気がするが、
だからこそ、今の水樹があるんだろう。

過去の回想を読むと水樹が出会った人に恵まれ
そしてその人たちの想いを大切にしてきたことが伺える。
過去に無駄なことは無いんだと再認識させられる。

今のところ、外れナシの藤岡さん。
次も楽しみ♪
posted by くりきんとん99 at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

『風を縫う』 あさのあつこ

風を繍う -
風を繍う -
23〜27日。

たぶん、初めてのあさのさん。
アンソロジーとかでは読んだことあるかも?

江戸・深川の縫箔(刺繡)屋丸仙の娘・おちえは、
「弟子入りしたい」と突然丸仙を訪れた
美しい若侍・吉澤一居に心を奪われる。

旗本の家に生まれ、剣の名手でもある一居はなぜ、
武士の身分を捨ててまで刺繡職人になることを切望するのか。

そんなとき、丸仙の職人の一人娘の惨殺死体が見つかる。
その遺体の傷は、数年前に江戸を震撼させた惨殺事件と同じ傷跡だった。

う〜〜ん、面白いんだけど、
思っていたより軽い感じでちょっと物足りない。
内容は重いんだけど、なんだろう?
おちえと母親とのやりとりがうるさかったからかな?
おちえが若いからなんだろうけど、
事件と一居とおちえのバランスがイマイチなのか?

どうやら新シリーズらしいから、
おちえが大人になるにつれ、もう少し重みが増してくるのかな?

読メによると、軽いと感じた人には
「弥勒シリーズ」がお勧めらしいので、
さっそく読んでみることにした。
posted by くりきんとん99 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月27日

『蜜蜂と遠雷』 恩田陸

蜜蜂と遠雷 -
蜜蜂と遠雷 -
20〜22日。

これは読み応えあった!
でも読んでよかった!
厚いのに2段組みと知ったときは、
さすがにびっくりしたけど。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「ここを制した者は世界最高峰の
 S国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、
覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。

養蜂家の父とともに各地を転々とし
自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。
かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇し
CDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、
長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。
音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンで
コンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。
完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される
名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。

彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

音楽がテーマの時点で、中山七里参の作品と混同。
一瞬、訳が分かんなくなったけど、
これはミステリーじゃない。
そしてよくある恩田さんの作品と違ってモヤっとしていない。
いつまでも読んでいたくなるような、そんな物語だった。

クラシックに明るくない私でも
ピアノのシーンをイメージし、
そして音が聞こえてくるような。

これ、図書館から借りたけど、
これはもう一度、ゆっくりと読みたい。
そんな風に思えたのは、ホントに久しぶり。
この本に出合えて良かった。
posted by くりきんとん99 at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 恩田陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

『アンと青春』 坂木司

アンと青春 -
アンと青春 -
18〜19日。

あのアンちゃんの続編。

デパ地下の和菓子屋さん「みつ屋」。
アルバイト店員のアンちゃんの成長物語。
今作は2作目なんだけど、
今回も連作短編となっていて、
和菓子に隠されたちょっとした謎を
アンちゃんはじめ、美人の椿店長、
イケメンだけど乙女の立花君、
元ヤンで人妻、そして大学生の桜井さんが解いていく。

今回は、な、なんとアンちゃんに
ちょっと浮いた話が!
そして乙女の立花君が!!

でもちょっと辛い思いもしちゃうアンちゃん。
まさに青春!?

この終わり方だったら、また続編があるのかな?
だって、立花君がなんとも…意味深。
posted by くりきんとん99 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月22日

『デトロイト美術館の奇跡』 原田マハ

デトロイト美術館の奇跡 -
デトロイト美術館の奇跡 -
17〜18日。

何でもします。あの絵を、《画家の夫人》を守るためなら。
ゴッホにセザンヌ、ルノワール。
綺羅星のようなコレクションを誇った美術館は、
二〇一三年、市の財政難から存続の危機にさらされる。

市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきなのか?
全米を巻き込んだ論争は、ある老人の切なる思いによって変わっていく――。

デトロイト美術館展に合わせて書かれた作品。
実際こんなことがあったなんて知らなかった。
日本では市が財政破たんすることは稀。
でもアメリカではよくあるらしい。

確かに市民を守るためにお金を。
とりあえず、美術館にある貴重な絵画を換金するのが手っ取り早い。
だけどそれらの貴重なコレクションを海外に流出させることなく、
お金を出しあった人たちに感銘。
実際にそれを実現した。

デトロイト美術館展をこの機会に見に行きたい!
そう思っても上野は遠いんだよなぁ(>_<)
posted by くりきんとん99 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 原田マハ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする