2016年10月22日

『デトロイト美術館の奇跡』 原田マハ

デトロイト美術館の奇跡 -
デトロイト美術館の奇跡 -
17〜18日。

何でもします。あの絵を、《画家の夫人》を守るためなら。
ゴッホにセザンヌ、ルノワール。
綺羅星のようなコレクションを誇った美術館は、
二〇一三年、市の財政難から存続の危機にさらされる。

市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきなのか?
全米を巻き込んだ論争は、ある老人の切なる思いによって変わっていく――。

デトロイト美術館展に合わせて書かれた作品。
実際こんなことがあったなんて知らなかった。
日本では市が財政破たんすることは稀。
でもアメリカではよくあるらしい。

確かに市民を守るためにお金を。
とりあえず、美術館にある貴重な絵画を換金するのが手っ取り早い。
だけどそれらの貴重なコレクションを海外に流出させることなく、
お金を出しあった人たちに感銘。
実際にそれを実現した。

デトロイト美術館展をこの機会に見に行きたい!
そう思っても上野は遠いんだよなぁ(>_<)
posted by くりきんとん99 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 原田マハ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

『ストロベリーライフ』 荻原浩

ストロベリーライフ -
ストロベリーライフ -
15日〜16日。

直木賞受賞第一作!

独立して2年、仕事がなかなか入ってこない。
行き詰っていた恵介のもとに父が倒れたという連絡が入る。
命に別状はないものの、仕事に復帰することが難しい父。

昔から農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだったが、
実家のハウスの中のイチゴ畑を見て、
母一人で農業を続けるのは無理なのでは?と考え、
恵介は素人ながらも父の書いたノートを読み、
イチゴの育て方を勉強し始める。

イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。
志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?
夢を諦めるか。実家を捨てるか。
恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

これは、荻原さんらしい作品。
なかなかうまくいっていなかった仕事。
そして手伝わざる得なくなった実家の仕事。
実家の仕事にやりがいを見つけ、
さらに広告デザイナーとしての仕事も活かし始める。

なかなか理解をしてくれなかった妻は、
実家に顔を出さず、さらにパーツモデルの仕事に復帰。
別居状態だったけど〜?

子どもが可愛かったよ。
最初は嫌がっても田舎で伸び伸びし始めるのが。
それがまた荻原さんらしい描き方なんだよね〜。

やっぱり元気をくれる作品が多い荻原さん。
次の作品が待ち遠しい。
posted by くりきんとん99 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月15日

『ヒポクラテスの憂鬱』 中山七里

ヒポクラテスの憂鬱 -
ヒポクラテスの憂鬱 -
8日〜14日。

「ヒポクラテスの誓い」続編。

“コレクター(修正者)”と名乗る人物から、
埼玉県警のホームページに犯行声明ともとれる謎の書き込みがあった。
直後、アイドルが転落死、事故として処理されかけたとき、
再び死因に疑問を呈するコレクターの書き込みが。

関係者しか知りえない情報が含まれていたことから、
捜査一課の刑事・古手川は浦和医大法医学教室に協力を依頼。
偏屈だが世界的権威でもある老教授・光崎藤次郎と
新米助教の栂野真琴は、司法解剖の末、驚愕の真実を発見する。

その後もコレクターの示唆どおり、
病死や自殺の中から犯罪死が発見され、県警と法医学教室は大混乱。
やがて司法解剖制度自体が揺さぶられ始めるが…。

連作短編となっている今作。
WOWOWでドラマが始まり、
それを見たおかげで、読みながらもドラマの配役で想像。

途中、コレクターが誰なのかなんとなく想像がついた。
そして最後の事件でその目的が明らかに。
その目的が予想外のもので、なんとも切ないもの。

今作も面白かったが、古手川と真琴の今後が気になる。
これはまた続編があるのかなぁ?あってほしいなぁ。
posted by くりきんとん99 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 中山七里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月08日

『作家刑事毒島』 中山七里

作家刑事毒島 -
作家刑事毒島 -
6〜7日。

殺人事件解決のアドバイスを仰ごうと
神保町の書斎を訪れた刑事・明日香を迎えたのは、流行作家の毒島。
虫も殺さぬような温和な笑顔の持ち主は、
性格の歪んだ皮肉屋だった。

捜査過程で浮かび上がってきたのは、
巨匠病にかかった新人作家、
手段を選ばずヒット作を連発する編集者、
ストーカーまがいの熱狂的な読者。
ついには毒島本人が容疑者に! ? 新・爆笑小説!

すごい新キャラ登場。
これは強烈キャラだわ。

連作短編となっている今作。
どの事件も作家がらみ、出版がらみ。
一癖も二癖もある容疑者たちを
作家で刑事の毒島がぶった切る!って感じ。

「うふふ」と笑いながら、
容疑者たちを言い負かす姿は読んでいて
爽快どころか不気味。でも変に癖になる。

いつもの中山七里さんの作品より
かなり軽いタッチで描かれているけど、
これ、きっとシリーズになるんだろう。
なってほしいもん。

かなり楽しんで書いたんだろうなぁ。
posted by くりきんとん99 at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 中山七里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月06日

『羊と鋼の森』 宮下奈都

羊と鋼の森 -
羊と鋼の森 -
4日〜6日。

さすが今年の本屋大賞!
静かな中に暖かい熱いものもありでよかったわ。

外村は高校生のときにある調律師と出会い、
自らも調律師となる青年の成長物語。

外村は、調律師を目指して専門学校へ行き、
きっかけとなった調律師と同じ職場に就職。
一人前の調律師になるために
店にあるピアノで調律の練習。
そして個人宅へ調律へ行く先輩たちについて
勉強していく。

この個人宅へ行ったときに出会った双子の姉妹。
和音と由仁のピアノ、聞いてみたいなぁ。
残念ながら、由仁は弾けなくなっちゃうんだけど。
この双子との出会いが、外村を大きく成長させる。

調律師って決して表に出ることはないけど、
とても大事なんだなぁと改めて思う。
そして奥がとても深いのね。

なんでこんなタイトル?と思ってたけど、
なるほど、こういうことなのね。
posted by くりきんとん99 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする